八ヶ岳バスツアー

その34 我々はコテージに帰ってきた

バスは暗闇の中をどんどん進んでいき、15分ほどでコテージの駐車場に到着した。その時には雨がざあざあ降っていた。ライブ会場へ向かって出発するときは雨が降っていなかったため、我々は傘を持ってきておらず、参ったな〜、参りましたね、となった。参った…

その33 コテージに向かってバスが走る

3台あるうちの1台のバスに乗り込み、窓際の自分の席に座る。となりの席の阿久津さん(仮名)は、僕より先に着席していた。 「ジャンケン大会、3回連続で1回戦負けしました」と阿久津さんに報告したところ、ややウケだった。僕は事実を告げただけだし、最初…

その32 バスへ向かって歩く

僕は暗闇の中、バスの灯りに向かって歩いていた。いま僕は、ライブ会場からバスまで歩くだけのことで2回分のブログを書いたら面白いのではないか、という気持ちに囚われている。前回もなにやら細々しいこと、無理やり感動的な思い出にしようとしてる感じのこ…

その31 ライブ会場を出てバスへ歩く

ライブが行われた建物から出ると、すっかり夜になっていた。空はどんよりと曇っていた。あの雲の向こうには天の川が流れているのだと思ったが、晴れていたら本当に見ることができたのだろうか、という疑念も心の中には生じていた。今まで生きてきて、天の川…

その30 ジャンケン大会が終わり、お見送りされる

ジャンケン大会の優勝者がサトシに決まった後も、プレゼントをゲットしやがれジャンケン大会は続いた。梨華ちゃんの生声入り目覚まし時計のほかにも、ポラロイド写真などのお宝グッズが用意されていたのだ。ジャンケン大会は全部で3回行われたが、僕は3回…

その29 ジャンケン大会

梨華ちゃんが「じゃ〜んけ〜ん!」と可愛らしい声で言い、ジャンケン大会の火蓋が切って落とされた。梨華ちゃんの声は可愛らしい声だなあと思う暇もなく、「ポン!」という声が続いた。しかしそれは「ポイ!」だったのかもしれない。でも「ポン!」の可能性…

その28 プレゼントをゲットしやがれ大抽選会

会場が明るくなり、これで終わりかと思いきや、楽しげなミュージックがなり始め、94名のファンたちは何事かと周りをキョロキョロと見回した。そしたら梨華ちゃんが普通に舞台袖から出てきた。さっき「今日はこれで梨華ちゃんに会うのは最後かな」と思って手…

その27 サプライズ通路歩き

その後、ボードは片付けられ、司会的なおっさんもいなくなり、「理解して!>女の子」のイントロが流れ始めた。梨華ちゃんと言えばこの曲、というポップで可愛らしい曲である。梨華ちゃんヲタである人間は全員、一人の例外もなくこの曲を深く愛好している。…

その26 グループトークのお題

ステージの上にそそり立つ巨大なボードには、以下の6つの文章が記されていた。 1、フットサルの魅力について聞いてみたい。 2、石川梨華のファッションについてディスカッションしてみたい。 3、石川梨華の癖について話してみよう。 4、阪神タイガースファ…

その25 謎のおっさん

やめへんで〜! ふちりんバスツアー日記やめへんで〜! ふみゅう。はてなダイアリーの有料会員になっているのだから、先払いで1年分くらいお金を払っているのだから、やめることは、お金をドブに捨てるようなものです。だからやめへんで〜。でもやめない理由…

その24 怯えながら生きる

梨華ちゃんは曲の合間のMCでひめちゃん(愛犬)のお話をしました。正直言って、もうバスツアーが終わってから、まあ特製七夕クッキーもまだ食べていないしバスツアー日記も終わってないので僕の中では3分の1も終わっていないわけだけど、世間的にはもう終わっ…

その23 紫陽花アイ愛物語と初めての握手会

美勇傳 紫陽花アイ愛物語 HP W 2006冬 ふと気がつくと、「紫陽花アイ愛物語」が始まっていた。長く長く降り注いでた水無月彩る雨。梨華ちゃんは一つ一つの言葉を丁寧に歌い上げていく。心なしか哀愁の漂う、梨華ちゃんの繊細な歌声を聴いているうちに、僕は…

その22 賞味期限の切れた七夕クッキーと死

ザ☆ピ〜ス!の「最高級で愛そうぜ!」のところで梨華ちゃんは僕の方を見たような気がした。「これは僕のことを好きってことだろうか。よかったらお互いに最高級で愛し合いませんか?というメッセージを密かに送ってきているのだろうか」と瞬間的に思ったが、…

その21 ザ☆ピ〜ス!と森林メソッド

【森林メソッド】 森林豊蔵氏が提唱する、推しメンとの深い関係を構築するための方法論。「もりばやしめそっど」と読む。 ヲタはしばしば推しメンとの結婚を夢想するが、もちろんその実現は困難を極める。ハロメンにとって結婚がまさに現実であることが証明…

その20 シャボン玉

「シャボン玉」 モーニング娘。 ふと気がつくと、「シャボン玉」という激烈なロックミュージックが流れ始めていた。流れ星のようなイントロから、梨華ちゃんが「愛する人はあなただけ〜」と歌う。本来ならこの「あなただけ〜」に被せてヲタが「れいなだけ〜…

その19 梨華ちゃんの大して面白くもないお話

梨華ちゃんは曲々の合間におしゃべりをした。それはひどく長いが、耳に心地よいものだった。僕のお母さんはしばしば、オチのない延々と続くたいして面白くもないお話を聞かせてくれる。僕は死んだような顔でそれを左耳から右耳へと通過させる。梨華ちゃんの…

その18 ライブ2曲目

ふと気がつくと、梨華ちゃんは「恋をしちゃいました!」を歌っていました。タンポポのあの名曲です。やっちゃった!っていうやつです。彼氏候補みたいな感じの人と「ありゃりゃりゃ?」で初デートすることになって、待ち合わせ場所に行ったところ、「あなた…

その17 ライブの記憶の混同について

前回の日記で、グループ写真が届いたという話をしましたが、同時にエムラインクラブ*1の会報が届いており、そこには八ヶ岳バスツアーのレポートが載っていました。そのレポートは、梨華ちゃんの写真と、ポップで簡潔な文章とで1ページにまとめられており、「…

その16 グループ写真が届く

おはようございます。先日、バスツアーから2ヶ月くらい経ってやっと、梨華ちゃんと撮ったグループ写真が届きました。玄関横の下足棚の上に置いてあったそれを持って自分の部屋に入り、その写真を見た。グループの中央に立ってにこにこしている梨華ちゃんがか…

その15 我々は死んでしまったのかもしれない

ふと我に返ると、梨華ちゃんは『恋をしちゃいました!』を唄っていた。記憶が薄れているため、もしかしたら唄っていないかもしれない。でも僕の記憶の中では歌っているのだからそれでいいのだ。セットリストを詳しく知りたい人はグーグル先生に教えてもらえ…

その14 ライブは始まっている

みんながピンクTへと着替えていくなか、あちこちで席の交換が行われていた。知り合い同士で連番する*1ためにそれは行われてるようだった。バスツアー参加者94名のうちのほとんどの人が知り合いと一緒に来ており、僕のような一人で来ている寂しい人は数人しか…

その13 七夕スペシャルライブが始まろうとしている

公民館のような、イベントホールのような施設の駐車場にバスは停まり、我々は続々と駐車場に降り立った。辺りは薄暗くなっており、バスツアーの1日目が終わりつつあることを示唆していた。僕は寂寥感のようなものに包まれながらヲタの行列に混ざり、夕闇にた…

その12 バスが公民館のようなところに到着する

短冊が手際よく回収された後、バスの前方に設置されたモニターに梨華ちゃんの映像が写し出された。ような気がする。梨華ちゃんは「みなさん、夕食はちゃんと食べましたか? これからライブですよ。楽しみましょうね」というようなことを言っていた。ような気…

その11 短冊が回収される

暮れかける空の下を歩いて、僕はバスに乗り込んだ。ライブが行われる会場へ向けてバスが出発した。添乗員さんはファンから七夕の短冊を回収していった。行きのバスの中で、ライブの時までに書くように言われていた例の短冊である。 僕はコテージの居間で、す…

その10 コテージの鍵を預かる

コテージを出る際、部屋のキーを誰が預かるかで論争になった。論争にはなっていない。みんなが、キーを預かるのは気が進まないという雰囲気を醸し出していたので、「ここは俺が名乗り出よう。さっきのすき焼きではサランラップを剥がすことさえ満足にできず…

その9 すき焼き

添乗員さんは「15時半にはすき焼きセットがコテージにデリバリーされます」と言っていたのだが、16時半を過ぎても一向にすき焼きセットがデリバリーされない。我々梨華ちゃんヲタ5人は不安に苛まれ、ソワソワし始めた。待ちかねた誰かがすっくと立ち上がって…

その8 梨華ヲタフリートーク

和室の畳の上で胡坐をかいたり、寝そべったり、めいめい楽な格好をしながら、梨華ちゃんヲタ5人によるフリートークが始まった。僕は梨華ちゃんに似て人見知りでシャイなので、ひどく緊張していた。僕以外の4名はけっこうトークが上手くて、僕が訥々としゃべ…

その7 コテージにチェックインするの巻

僕らのグループに割り当てられたコテージは、フロント棟から歩いて2分くらいのところだった。遠いコテージだと、10分くらい歩かないと着かないので、僕たちの運は非常によかったと言える。2ショット撮影が終わってみんながバスに集まった後、それぞれがコテ…

その6 色んなクジを引くの巻

紳士であることをアピールしようと思って、梨華ちゃんに「ありがとうございました」と頭を下げた後、すぐに梨華ちゃんのそばを離れ、颯爽と歩き、未練たらしく振り向くこともしませんでした。しかしてその実態は、颯爽とはしていなかったと思います。まっす…

その5 2ショット撮影会

梨華ちゃんの待つルームの前では、背広を着たたくましいお兄さんが威嚇的な声で誘導していました。僕の順番は10番目でしたから、心の準備がまったくできないまま、梨華ちゃんへと続く入口が目の前にせまってきました。入口からルームに入ると、目の前にでか…