ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

7/5 モーニング娘。4期デビュー15周年記念ファンクラブイベント 夕方の部 その1

 僕は悩んでいました。こんど催される4期イベントで梨華ちゃんに会う時、どんな顔して会えばいいのだろうかと。でも、ツイッターを見るなどしつつ悩み続けていたら、だんだん答えが見えてきて、「そうだ。僕は、“恋人のいる余裕あるヲタ”のような顔をして会いにいけばいいのだ」てなりました。梨華ちゃんにとって最も喜ばしいヲタは、たぶんそういうヲタです。ツイッターなどで褒めそやされているのも、だいたいそういう余裕あるヲタです。
 「実は僕にも恋人ができたんだ。けっこうラブラブだよ。でも梨華ちゃんのことは、ずっと応援してる。お互い、幸せになろうね!」というような顔つきをして、梨華ちゃんに会うことに決めました(恋人はいません)。

 当日、僕は恋人がいて心に余裕があるので、特に気負うこともなくイベント会場に向かいました。会場前の貼りを見ながら、「まあ来たけど、今日は終わったらサッと帰り、夜は恋人としっぽりデートするぞ」と心の中で独り言をつぶやきました。

 僕には恋人がいて、梨華ちゃんに対してそんなに必死じゃないので、ピンク色の推しTシャツは着なかった。大宮駅東口のセレクトショップで買ったおしゃれなTシャツを着ていました。ただ左手首には、いつかの梨華ちゃんイベントで購入したピンク色のゴム腕輪をつけていました。梨華ちゃんが、そのさり気ない推しアピールに気付いてくれることを期待して。
 ワンドリンクがもらえるということで、僕はジンジャエールを選びました。ビールだと途中でおしっこがしたくなっちゃうから。
 会場は、地下にある「晴れたら空に豆まいて」という名前のライブハウスでした。中は狭くて、ヲタがまさにスシ詰めになっていました。首を伸ばして周りを見回してみると、意外にも、梨華ちゃんヲタTを着ている人は少なかった。みんな恋人がいる余裕あるヲタなんだろうか?と思いました。それとも、やはりあの熱愛報道で、梨華ちゃんヲタは激減してしまったのだろうか。

 吉澤さん、辻ちゃんとともに梨華ちゃんが舞台に姿を現した時、僕は思ったよりドキドキしませんでした。自分には恋人がいるという思い込みのせいかもしれないが、わかりません。梨華ちゃんを目の前に見ていると、ドキドキもするけど、不思議に安らかな心持ちにもなりました。
 もうデビューしてから15年になるんだね、という話の後、梨華ちゃんは「5年後もやりたいね」と言っていました。僕は、「4期20周年イベントも開催されるのか。その頃には梨華ちゃん結婚して子供も2人くらいいるだろうな。僕は40歳になってもガチ恋おじさんだったらどうしよう」と思いました。時おり、このように“恋人のいる余裕あるヲタ”という設定を忘れてしまい、つらくなることがありました。
 辻ちゃんがフリートークの時に、その無邪気さゆえに爆弾発言したりするんじゃないか、という心配があったけど、それは全くの杞憂に終わりました。15年前の楽屋での出来事など、誰も傷つかないオモシロしか言わなかったし、ヲタに対する感謝の言葉にはとても心が籠もっていました。辻ちゃんは色々あっただけに、今でもイベントに来てくれるヲタがとても有り難く感じるのかもしれません。辻ちゃん握手会の対応も非常に丁寧だったので、僕の中で辻ちゃんの好感度が急上昇しました。

 イベントの最後には、握手会がありました。舞台の上に細長いテーブルが置かれ、右から辻ちゃん、吉澤さん、梨華ちゃんが並びました。我々は列をつくって辻ちゃんから順に握手していきました。僕は、辻ちゃんと吉澤さんには「今日は楽しかったです」とだけ笑顔で言いました。梨華ちゃんの目の前に歩を進めた僕は、「梨華ちゃん、これからもよろしくね!」と告げました。梨華ちゃんはとてもキラキラした笑顔で「はい!」と答え、優しくしっかりと僕の手を握りました。梨華ちゃんと手を繋いでいた時間は3秒くらいだったと思います。手が離れた後、いつもは次のヲタにすぐ顔を向ける梨華ちゃんだけど、今回はなぜか、少し目を細めた切なげな微笑をしばらく僕に向けていました。僕はできるだけ笑顔になるようにしながら小さく手を振りました。梨華ちゃんの微笑が何を意味していたのかはわからないけど、とにかくその切なげな微笑は今でも僕の脳裏に焼き付いています。「ふちりん、私に彼氏ができても変わらずに好きでいてくれてありがとう。そしてごめんね…」みたいな意味だったらいいなあ。