梨華ちゃんの涙


 梨華ちゃんが泣いているところを見ると、僕も泣いてしまいそうになるんだけど、ダメだね、泣いたら。僕は梨華ちゃんを励ましてあげないと。そうだ、梨華ちゃんを抱きしめてあげよう。泣き顔は見られたくないだろうから、後ろから優しく抱きしめてあげよう。


( T▽T)<ぐすん・・・あなたはだれ?


 僕はね、誰でもないんだ。僕は言ってみれば春の木漏れ日の集合体みたいなものだよ。梨華ちゃんのことが大好きな人はすごくたくさんいてね、そのすごくたくさんの人はみんな梨華ちゃんのことをとても大切に思ってる。みんな、泣いている梨華ちゃんを優しく抱きしめてあげたいと思ったんだ。励ましてあげたいって。大丈夫、寂しくなんかないよって。いつだって僕らがついているよって。そんな優しい気持ちが集まったものが、ひとつの暖かい光のかたまりとなって、君を抱きしめているんだよ。辛いとき悲しいときは、どうか、この暖かみを思い出してね。そうして、僕らに素敵な笑顔を見せてくれたら、うれしいな・・・。