余計なことを聞くなよ


 夢の話で恐縮だけど、夢の話がしたい。ていうか夢と現実の区別が最近つかなくなってきた。前からそうだけど、最近いちじるしくつきにくい。今現在、ここが現実世界だという自信があんまりない。でも、隣に梨華ちゃんがいないし、場末の酒場みたいなうらぶれた雰囲気が漂っているから、たぶん現実なんだと思う。現実ってなんでこんなにゲロ臭いんだろう。しかもイカ臭い。僕が臭いのかな。握手会のときに、梨華ちゃんに「ゲロ臭い上にイカ臭い!」って言われたらどうしよう。そんなことになったら生きていく自信がないよ。


 で、夢の話だけど、メロン記念日の斉藤さんの車に同乗した。横アリに向かう途中だった。助手席にはモ研のark君がいた。でも微妙にark君じゃなかった。いつものark君よりややスタイリッシュだった。でもark君だった(たぶん)。
 そのark君的な人がいきなり斉藤さんに向かって「梨華ちゃんは処女じゃないですよね?」と尋ねた。斉藤さんは「処女なわけないじゃん!」って言った。僕は真剣な顔をして「処女なわけないの? なんでそんなことが言えるの?」と言った。斉藤さんは苦笑いして「え〜、でもわかんないな、本当のところは」と言った。斉藤さんはニヤニヤしながら僕を見つめた。斉藤さんの目は明らかに「梨華ちゃんは処女じゃないよ、あんた馬鹿じゃないの」と言っていた。


 こんな夢を見て、僕は鬱になりました。余計なことは訊かないでいいんだよark先輩。梨華ちゃんが処女じゃないとか、そんなこと知りたくないんだよ。死にたくなるだろうが。起き抜けに手首切りそうになっただろうが。でも夢だったからよかった。現実には梨華ちゃんは処女だからよかった。梨華ちゃんは何歳まで処女なんだろうか。論理的に考えれば、僕は25で童貞だから、梨華ちゃんも25までは処女だということになるんだけど。そうか、僕がずっと童貞なら梨華ちゃんもずっと処女なのか。論理的に考えれば。よかった・・・。僕は死ぬまで童貞でいるよ、梨華ちゃん・・・。梨華ちゃんがさせてくれるなら話は別だけどね・・・。