ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

今日のポエトリー


 開かない窓が付いている黒くて四角い箱の中に愛しのあの子が居るのが見えたので僕はその窓をどんどん叩いて何度も名前を呼んだんだけれど一向に気付いてくれないものだから僕は玄関の傘立てに入っている金属バットを持ってきてそれを強く握り締めて四角い黒い箱に付いた窓を思いきり叩いた。そうしたらバチンという大きくて不吉な音がして窓は割れたんだけどそれと同時に箱の内部は光をうしなって真っ暗になってしまって愛しのあの子の姿が消えてしまった。だけど僕はあの子は消えたんじゃなくてただ箱の中の明かりが消えただけなんだと思って破れた窓に首をつっこんでみた。箱の中は真っ暗で血の臭いがしたんだけどその血の臭いはどうやら僕の首すじから流れている血の臭いだった。箱の中に愛しのあの子はいないかと首をぐるぐる回したんだけれど真っ暗でよく見えなくて血の臭いがどんどん強くなっていくだけだった。箱の内部は見た目よりもっと広いんではないかそしてあの子は奥のほうに隠れているんじゃないかと考えて首を箱から出して体が全部通れるように金属バットで窓をことごとく叩き割って穴を広げた。僕は四角い箱のなかに入って暗闇の中にあの子を探した。思った通り中は広々としていた。あの子の名前を呼んだけど返事はなくて僕の声は暗闇の中に吸い込まれていった。箱の中にはあの子だけではなく他の誰の気配もなかった。奥に進むにつれて暗闇は深くなっていった。歩きつかれた僕は目をつむってあの子の姿をまぶたの裏に描き出してみた。頬のえくぼから二重のしわの加減にいたるまでほとんど完全に描き出すことができた。僕はあの子を探すのをあきらめてズボンとパンツを同時に下ろしてまぶたの裏に映ったあの子を想いながらオナニーをした。射精する瞬間に目をひらいたんだけど真っ暗だったので精液は見えなかった。そこにあったのはぼんやりとした快感だけだった。出すものを出してとりあえずスッキリした僕は箱の外に出ようと思って窓を探したんだけどどこにも窓はなかった。窓から差し込むはずの光も見あたらなかった。僕は箱から出るのをあきらめてふたたび目を閉じてまぶたの裏にあの子の姿を描き出した。