梨華ちゃん届く


 夕方から片付けを始めたんだけど、んなことしてたら午後11時になった。ママンが部屋に入ってきて「なんか届いてたよ」と言う。うわあああ届いてたのかよ!


 で、片付けは中断してごちゃごちゃと散らかった部屋の中で梨華ちゃんのフォトブックを開いた。開いたところには、インタビューが載っていた。『理想の人とか、あまり考えたことないんですよ。イヤなのは、ルーズな人。ルーズっていろんな意味含まれていますよね』だって。ねえ僕はルーズなんだけど・・・。しかも色んな意味でルーズなんだけど。鬱。鬱。『ビビッとくる人と今後会えると信じています』だって。きっと僕にはビビッと来ないんだろうな、なにしろルーズだから。真っ先に恋愛対象から外されるんだ。でもたとえ僕がルーズじゃなくなったとしてもたぶん無理なんだろうな。僕は気持ち悪い人だし。僕ばっかりビビッと来てたってしょうがないんだ。お互いにビビッて来てないと。鬱だ。なんで一番最初にこんなページ開いたんだろう僕は。泣きそうだ。


 それで、別のページを開いたら、ビビッときた。股間が。トイレに行ってリカニーした。泣きそうだ。梨華ちゃんがかわいすぎて泣きそうだ。好きすぎて泣きそうだ。気持ちよすぎて泣きそうだ。梨華ちゃん、恋なんてしちゃイヤだよ、結婚なんてしちゃイヤだよ。あ、ビビッときた、きてるよ梨華ちゃん、きてるんだけどなああああああああああああああああああ! あっ・・・。終わったあと、下半身はだかのまま生暖かいペーパーを握りしめ、天井を見上げた。電球の明かりが滲んで見えた。上を向いて歩いたって、こぼれる時はこぼれるよ、涙。部屋の片付けなんて、もう、やる気しない。