ハロモニ


 白ワインを飲みながら、たまっていたハロモニを見た。8月28日放送分のハロモニを見ていたら、興奮した。梨華ちゃんがかわいかった上にエロかったからだ。からだがエロかったからだ。皮膚が魅惑的なこげ茶色だった。ボディラインが0.1秒で見て取れる衣装を着ていた。エロすぎて、うっかり白ワインを噴出しそうになった。核ミサイル発射ボタンが近くにあったら、うっかりプッシュしてしまっただろうほどに淫靡かつ妖艶だった。近くに核の赤いボタンがなくてよかったと思う。世界が寒くなるところだった。


 僕は白ワインを飲んで酔っていたこともあり、性欲を抑えることができなくなった。というよりも、梨華ちゃんに対する情熱が、愛情が、臨界点を越えそうになったんだ。僕の体中で、ピンポン玉の跳ね回る音がした。78個くらいの白い玉が、互いにぶつかりあって、カツカツカツという音を立てている。その音はしだいに大きく、狂暴な音に変化していく。やばい、と思った。爆発する。一個爆発したら誘爆に誘爆を重ね、僕の体の内部は粉々になってしまう。そうなったらもう僕は立ち直れない。一生廃人のまま過ごすことになる。


 僕はまだ廃人にはなりたくなかったので、なんとかしてこのピンポン玉を鎮めようと思った。そのためには、やはりアレしかなかった。こんなとき僕はいつもアレをして鎮めてきた。他には方法がない。あるならどうか誰か教えて欲しい。ああ僕は知りたい。誰も傷付けず、誰も汚さずに自らの激情を黙らせる方法を。


 僕は「ラッコのノンノンくん」のプレゼンが終わった直後からスロー再生を開始した。ジャッジタイムが始まると同時にリカニーを始めた。個人的には「いやいやブタの慎之助くん」よりは、「ノンノンくん」が見たいと思った。だけどもうそんなことはどうでもいい。リカニーをするんだ。しなければ爆発してしまうんだ。梨華ちゃんは画面の中でカクカクと動いた。僕の左手はキビキビと動いた。スロー再生のスピードを速くしたり遅くしたりした。梨華ちゃんの動作速度は変化したがカクカクしているのは変わらなかった。僕は梨華ちゃんのカクカク速度に合わせるようにして左手を動かした。シュッシュ。ズコズコだとか、パンパンだとか、まさにカクカクだとか、どうしてこうも世の中には卑猥な反復擬音が氾濫しているのか。そんなことを疑問に思いつつ僕はリカニーした。梨華ちゃんの谷間が覗いて見えたときには一時停止をした。梨華ちゃんの目が閉じられた時にも停止した。梨華ちゃんの顔が歪んで、これ以上ないくらい醜くなったときにも停止した。その時の梨華ちゃんは邪悪さに満ち満ちていた。醜さから目を逸らすな。悪から目を逸らすな。醜くない人間は存在しない。邪悪さのない人間も存在しない。愛してると言え。愛を叫ぶときは今この瞬間だ。凶悪で醜悪な梨華ちゃんをこそ心の底から愛するんだ。だけど僕はその醜さを直視することができず、スロー再生に切りかえた。そこには南国の人魚のような梨華ちゃんがいた。人魚のように美しい梨華ちゃんは、画面が切り替わる直前に、腕を交差させるような仕草をした。その時に、おっぱいがムニュってなった。ムニュってなるということは、梨華ちゃんのおっぱいは柔らかいということだ。僕は梨華ちゃんの乳房の、揉み心地とか、温かさとかを想像した。いつか誰かに揉まれ、吸われる運命にあるこの乳。クソッタレめ、いったい誰が揉むんだ? 誰が吸うんだ? 畜生、吸いたい、畜生、もみたい、畜生、もこみち、あ、梨華ちゃん、あ、もういっちゃう。あ。あー! 梨華ちゃん! 好きだよ!


 ・・・何やってんだよ僕は。白ワインを飲みながら、白ワインを出しちゃった。ははは。面白いシャレだよ。これ以上うまいシャレは思いつかないってほどのね。誰か笑ってやってくれよ。愛想笑いでもいいからさ。・・・最低だな、俺って。


 あ、これを書いていたらまた聞こえてきた。ピンポン玉のぶつかり合う音が。カツカツカツ。うんざりだよ。梨華ちゃん、もう、うんざりなんだ、こんなことは。