ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

輝ける未来へ向けて

 カラ館ヒトカラした。なんていうか、UGAは糞だな。電子目次がすごく使い辛い。画面にタッチしたときのレスポンスが遅くてイライラする。あと履歴が残らないから、同じ歌を唄うときにまた検索して入れなおさないといけない。めんどくさい。
 やっぱりDAMがいいな。デンモクが使いやすい。レスポンスがいい。レイアウトがシンプルで検索しやすい。同じ歌を唄うときも履歴からワンタッチで入力できる。それにガイドボーカルの機能が素敵。歌の上手い素人の人が手本を唄ってくれるという機能。練習するときにわざわざCDウォークマンを持っていかなくてすむのが良い。


 まあそんなことはどうでもよくて、UGAより問題なのは、僕の喉であり声であり歌唱力であった。梨華ちゃん並みには音程とれるものの、梨華ちゃん並みに声量がない。梨華ちゃんばりに気色悪くは唄えるものの、梨華ちゃんばりの高音は出ない。そしてすぐ疲れる。2分30秒を過ぎると胸のランプが点滅を始める。地球を去るべきときがやってくる。光の国に帰りたくなるくらい、みっともない声になる。最後の一番盛り上がるところではヘロヘロになっており、とてもしばしば声がひっくり返る。


 僕ははっきり言って、絶望にうちひしがれた。ひしがれまくった。こんなことじゃ美勇伝に入っても梨華ちゃんにバカにされると思った。それどころかもしかしたら美勇伝に入れないかもしれない。死にたいと思った。もしくは光の国に帰ってウルトラ一族としてやりなおすべきなんじゃないかと真剣に考えた。僕は将来を、どうすればいいのか。まだめげずに美勇伝を目指すのか。それとも自殺して全てを無かったことにするのか。あるいは帰るべきところに帰ってウルトラマンカニーになるのか。


 うは。今、ノリだけで書いたけど、リカニーばっかりするウルトラマンって嫌だな。光の国から地球に来て何をするかって言ったら、リカニーなんだ。東京都庁舎に腰かけてリカニーするんだ。とんでもねえな。石原の慎ちゃんに怒られそうだ。で、2分30秒たつと胸のランプがピコンピコンするの。やっべ、はやく出さなきゃとか言って、シコる速度をはやめるの。それで地震が起こるの。なにしろ巨大だから。地震でその辺のビルが倒壊するのを尻目に、リカニーを続ける。そして僕は「梨華ちゃああああん」と叫びながら、スペシウム光線ならぬスペルマ光線を出すのだ。僕は例の満ち足りた表情を浮かべながら、シュワッチと飛び立ち、梨華ちゃんに別れを告げるのである。このようにして、地球の平和は守られるのである。


 で、何の話だっけ? そうそう、うまく唄えなくて絶望にうちひしがれたんだった。僕は半ばヤケの気持ちになって、ベリーズ工房を歌った。21時までのシンデレラを唄った。1オクターブ下で。オク下ならどんな曲でも唄える。僕は熊井友理奈になったつもりで、あのボーイッシュで融通の効かない、直線的な歌声を模して唄った。
「ブログじゃ低能ド変態♪ ほんとは違うのに〜♪」
「愛して♪ 愛して♪ あ〜いしてラーララーララ♪」
「どうすれば満足するの♪」
 梨華ちゃんと結婚できたら、満足します。ただ最悪、梨華ちゃんと一緒の布団で寝る、までは譲歩できます。


 カラオケを終え、僕は思った。選択肢の一つとして、ベリーズに入るっていうのもアリかなと。唄っててすごく楽しかったし。歌が下手でも、あれだけ人数いればフォローしてもらえるだろう。
 僕の背はちょっと高いけど、友理奈がいるからそんなには目立たないと思う。自然に溶け込める気もする。精神年齢もかなり低いし。むしろベリっ子達の方が大人かもしれない。いけるいける。


 イケるけど、やっぱりごめん。僕は美勇伝を見捨てることはできない。ベリっ子達には悪いけど、やっぱり美勇伝に入るわ。決めた。諦めたらそこで試合終了だよ。僕は努力する。がんばって梨華ちゃん並みの歌唱力を手に入れようと思う。光の国にも帰らない。自殺もしない。おや、何故だか、将来が希望に満ちたものに思えてきたぞ。光、輝いている! まぶしいくらいだ! でも目はつぶらないぞ! さあ僕は今から、輝ける未来へ向けて一直線だぜ! 梨華ちゃんが僕を待っている!