昨日は


 大学院生の友人のS君と飲んだ。昼、帰る途中でお金を下ろす。家につくとすぐ、母親に3万円渡す。でも母親はかたくなに拒絶する。受けとってくれない。
「いいのいいの。いいから。いらないから」
「いや、よくない。どうか受けとってください」
「いいの。そういうのは、いいの。必要ないの」
「必要ないことないだろ。今までさんざん金借りてきて、返さないわけにはいかないでしょう。それに食費とか、ショバ代的なこともあるし」
「いいのいいの。いいの!」
「よくないよ。よくないの!」
「じゃあわかったわ。とりあえず受けとることにするわ。でも卒業祝いのお金まだあげてなかったから、3万円あなたにあげる」
「なんだよそれ・・・しょうがないな。ありがとう」
 というわけで、僕は3万円あげてすぐに、3万円もらった。ひどい話だ。親不孝者だ。でもだってしょうがないだろう。どうしても受け取ってくれないんだから。やれやれ。うちの親は僕のことを甘やかしすぎるよな。そんなだから僕はこんなろくでもない大人になってしまったんだ。僕の破滅的な人間性をすべて親のせいにするわけには当然いかないけど、それにしてもさ。