まあ、


 心がこのようにくさくさしてたわけなんだけど、帰ってきて、梨華ちゃんのポスターを目にしたら、心がやさしくほどけていった。梨華ちゃんは高くて厚い壁の向こう側に住んでいるんだけど、ぬくもりみたいなものは、そんなの通り抜けてこちら側にまで伝わってくる。僕は何しろ、そのぬくもりに用がある
 僕はうれしくなって、不可避的に笑顔になっちゃって、不可避的に新年の挨拶をした。
 「あけましておめでとう、梨華ちゃん。今年もよろしくね。今日は紅白で疲れただろうから、ゆっくり休んでね。大好きだよ、梨華ちゃん!」