宮崎駿はだめだ。才能がない。

 昨日こたつで寝ちゃった。終始中途半端な姿勢だったから朝起きたら体じゅうがギシギシいってた。とりあえずたばこを吸って、今日はどうすごそうかなって考える。なんにも予定がないな。ん? バイトは? そうだ、17時からモンテローザだ! いや、今は休暇中だった! 行かなくていいんだラッキー。ていう小芝居を、一人でやった。なんかこれ毎日やってる。正直自分でも飽きてきたけど、ついやっちゃうんだよね。

 それからゴミの日だったからゴミを捨てに行きました。ゴミ捨て場の近くに一軒家があって、その門口に少女がいた。赤いランドセルをしょって黄色い通学帽をかぶっていた。僕も少女も別におはようとか言わなかった。ただ少女は僕を不審な目で見てたような気がする。僕は不審か不審じゃないかっていったら多分不審だとおもうから、まあそうだろうね、妥当な見方だろうねって感じで、さらりとその視線を受け流した。きみは不審じゃない人とよろしくやって幸せになればいいじゃないって、大人気ないセリフを心に思いながら、その子の前を通り過ぎるふっち君。ゴミ袋を丁寧に積み重ねて、ピラミッドみたいにした。クフ王よ、永遠なれ的な。みたいな。道を戻る途中、さっきの家の前には少女の姿が見えなかった。ちょっとさみしい気持ち。もっと不審な目で見られたい。うそだよ。うそに決まってんじゃない。やっぱり僕だってキムタクを見るような目で見られたいよ。どっちかと言えば。あーあ、僕がキムタクだったらよかったのに。「石川ちゃん、いいね、いいね、くびれがとくにいいね」「やだ、キムタクさん、やめてよ、わたしのくびれは・・・、キムタクさんのもの!」「どっひゃー、くびれくびれ〜」みたいなことが実現するのに。キムタクと言えば、こないだハウルの動く城を見まして、ちょっと面白かった。ハウルの顔がキムタクに見えてくるんだもの。「ちょ、待てよ!」とか言い出しかねない勢いだった。でも結局いわなくて失望した。宮崎駿はだめだ。才能がない。なんだよあのハッピーエンドは。チュッじゃねーよ、なんだその効果音。でもあのキッスのシーンは嫌いじゃない。正直言ってほのぼのした。ああ僕も一度でいいからキスされてみたいな、男以外の人に。梨華ちゃんに。もうだめだ。こりゃいかん。ふっち君はだめだ。映画評論の才能がない。映画感想の才能もない。ないからもう書くのやめる。ええと、どこまで行ったかな、やっべ、まだ朝のゴミ捨てから帰ってきてないじゃん。もう疲れてきたんだけど。ここで日記終わりでいいかな。でもまあいいや。がんばろう。なにしろ暇だし。ん? バイトは? 行かなくっちゃ! あっ! 無いんだった。てへへ。みたいなね。これ癖になっちゃったんだ。今日あと5、6回やるかもしれないけど、許してね。僕の可愛さに免じて。てへへ。よし、僕はゴミ捨てから帰還したわけである。そしてインターネットをやり始めました。ミクシィの、「ふっち君ファンクラブ」っていうコミュニティに、「ふっち君の人生相談」というスレがあるんだけど、そこになかなかヘビーな悩みが寄せられていて、それに対する返事を書いた。セックスのことなんてわかんねーよ俺、どうしたらいいんだよ、童貞じゃん俺。と思って微妙に苦しみつつも、まあなんとか頑張って書いた。そもそも僕が相談相手になることが間違ってるんじゃないかと、いまさらながら思った。だいたいが人生経験にとぼしいし、僕自身が大きな悩みを抱えている。梨華ちゃんに関することで。梨華ちゃんの処女膜を未来永劫保存するにはどうしたらいいのかっていうような悩みを。

 で、それから、何したっけ。寝たっけ。いや、寝てない。リカニーをしたんだった。冬だし寒いから、トイレでするのは辛く厳しいってことで、最近はふとんの中でしてる。これが意外と悪くない。意外ってこともないか。とにかくなかなか興奮する。イメージがわきやすいよね。トイレでセックスなんて変態でもなきゃしないからね。普通はベッドでするもんだからね。そんなわけで僕は梨華ちゃんといっしょに布団の中でたわむれてるていでリカニーをしたわけです。梨華ちゃん、何もしないって言ってたけど、なんか、我慢できなくなってきちゃった。見てよこれ。このそそり立ってしまったペニス的なものを。「えっ、いやだ。もう! しょうがないなあ、でもね、正直これは想定の範囲内だったわ。わかってた。承知の上みたいなところはあった。ふっち君、したいの? そんなにしたいの? んもう、かわいい顔してドすけべなんだからぁ」「いやあ、僕もかわいいけど、りかりんには負けるよ。てへへ」「なによ、りかりんって?」「いやなの? りかりんって呼んだら駄目なわけなの? いいじゃん。りかりんも僕のことをさ、ふちりんって呼んでいいから、梨華ちゃんのこともりかりんって呼ばせてほしいな。ぜひとも。だってここはベッドの上で、ふとんの中じゃん。言ってみれば別世界じゃん。僕と君とのユートピアでしょ。恥ずかしがることないじゃん。りかりんとふちりんでいいじゃん。ねえ。りかりん。いれていい?」「え、なによ、いきなり? いきなリズム? そんなのってないんじゃない、ねえ、前戯とか、そういうのは経ないの?」「経ないね。わるいけど。だってめんどくさいんだもん。いいじゃん。とりあえずいれたいんだって。経ないかわりに、いれながら、前戯的なことするから。それで問題なくない? おっぱいもさわるし舐めるよ? からだじゅうさわさわするよ? もうチューとかしまくるよ? 経るとか経らないとか、そんなにこだわらなくていいんじゃないのかな。結果的にはやってることそんなにかわんないじゃん。とにかくいれたいんだって。何度も言うけど、いれたい。いれたい。いれたいんだ」「わかったわよ、しょうがないわね、ふちりんったら。でもわたし、初めてなのよ、そのあたり少しは気をつかってくれてもいいんじゃないかしら」「あありかりん! ふちりんって言ってくれたね、さりげない感じで。いいね、りかりんのそういうところ、超好き。マジで愛しく思う。ごめんね、そうだよね、もっと気をつかうべきだよね、でも僕、がまんできないんだ」りかりん。りかりん。ふちりん。ふちりん。りかりん。ふちりん! りかりん! 的な想像をして、フルール・ド・フルールを見ながらリカニーをしました。はぁ。よかったなあ。最高に幸せだった。思い出すだけで股間がじゅんじゅんしてくるよ。で、ふとんの中で下半身裸でフルール・ド・フルールを腕枕しながら余韻を楽しんでいたら、ノックの音がした。ママンがランチを持ってきたのである。「ふっち、ごはんよ」って言うから、あわてて「梨華ちゃん、ママンが来た、やばい、かくれて!」と言って梨華ちゃんをふとんの中におしこみ、僕は寝たふりをした。ママンは扉をあけて入ってきた。「起きて食べなさい」と言ってランチを置いて出て行った。なんとか梨華ちゃんの存在には気付かれずにすんだ。ほっと一安心。「梨華ちゃん、もうだいじょうぶだよ、ママンは行ってしまったよ」「はぁ、よかった、わたし、こんなところ他の人に見られたら、お嫁にいけないわ」「マジかよ、それってシャレんなんねーじゃん、よかった。あやうく梨華ちゃんを嫁にもらえなくなるところだった」「ほんとよ、あやうくふっち君のお嫁さんになれなくなるところだった!」「梨華ちゃん・・・」「ふっち君・・・」りかりん。ふちりん。りかりん。ふちりん。りかりん! ふちりん! りかりん! ふちりん! まあそんなことがあったわけです。けっこうハラハラしました。真っぴるまっからリカニーするのは危険だと思った。特にベッドでするのは。でもママンの闖入がリカニーの終わったあとで良かったな。してる最中だったら、気付かなかったかもしれない。すごい没頭してたから。で、それから飯を食べて、寝たりなんだして、今にいたる。もうさすがにめんどくさい。これ以上書くのは。つかれた。眠くなってきた。さっき起きたばっかりだけど。なんだろうな、この死にたさは。りかりん。大好き。りかりん。わたしもよ、ふちりん。りかりん! あ、煙草きれちゃったよ。買いにいくのめんどくさいなあ。ねえりかりん、煙草買ってきて。セブンスターね。ソフトボックスの方だよ。いやよ、ふざけんじゃないわよ、自分で買いに行きなさいよ。