3次会

 2次会が終わり、3次会へ向かう。なかば強引に茶碗さん宅になだれこむ。その数は10名にのぼった。茶碗さんの妹さんがちょっと迷惑そうにしてた。申し訳ないです。そこで僕らは酒を飲みまくり、綿棒の正しい使い方について議論した。それから不可避的にセックスの話になり、パッくんの武勇伝が語られた。みんな羨望のまな差しをパッくんに対し向けていた。一方僕には語るべき武勇伝は何一つなかった。僕の自慢はリカニーだけを1年以上しつづけていることだったが、そんなものはやろうと思えば誰にだってできる。僕が口を開いたときに僕に向けられる視線は、羨望ではなく、同情や憐れみに満ちていた。僕は悲しく切ない気持ちになった。これいじょうないほど惨めだった。もうこれ以上。僕が梨華ちゃんとセックスしたいですと言ったら、そりゃみんなしたいですよ、って言われて、なんとも驚いた。よくよく聞くと、そこに居合わせたメンバーは一人残らず梨華ちゃんとセックスしたいということだった。どうやら、梨華ちゃんとセックスしたいというのは、早大モー研の総意であるらしかった。それどころか、それは全ての日本人男性の総意でもあるらしかった。「6000万人の男が、程度の差こそあれ、梨華ちゃんとしたいんですよ。ふっちさんはその競争に勝ち抜けるとでも思ってんですか?」と誰かに言われ、たぶんとほさんに言われ、僕は底知れない深い穴に突き落されたような気持ちになった。しかし僕はそこでめげるわけにはいかなかった。どうせなら地獄まで落ちてやろう、君が笑ってくれるなら、僕は悪にでもなる。僕は6000万人の人間を殺すことになるかもしれない。大変だけど、やるしかないだろう。ライバルはたった一人でも生かしておけない。たった一人でもいたら、僕はその競争に負ける自信がある。手始めに、いま目の前にいるメンバーを殺戮していこう。まず一番危険なのはパッくんだ。なにしろヤリチン候補生だ。パッくんを殺そう。だけどパッくんのつぶらな瞳を見つめていたら、とてもじゃないけど殺す気にはなれなかった。畜生、僕はなんていう優しい人間なのか。クソみたいな倫理・道徳でがんじがらめにされて、身動きがとれない。ああ、パッくんのこと大好きだよ。本当に、大好きなんだ。もうがまんできないよ。まあ、そのようにして、僕らの乱交は始まったのである。