やすらかな死

 野球が終わると、むなしさと疲労のために生きるのが嫌になったので、一時的に死ぬことにした。実にやすらかな死だった。痛みも苦しみも何もなかった。そして僕は一時的にこの世から消えた。

 しばらくして僕は生き返った。別の人間として生まれ変わることを期待していたけど、そこにいたのは相変わらずふちりんだった。鏡を見ると、相変わらず気持ちの悪い顔をしていた。心の中を覗いてみると、相変わらずどす黒いままだった。嫉妬や憎悪や虚栄が自由気ままに歩きまわっていた。輪廻転生に裏切られたことに腹を立てていると、Leaderさんが就職説明会から帰ってきた。それから僕らは家を出て、酒を飲みに行った。