なんか中村がポヨ〜んていう感じのセンタリングをあげて、スシボンバー(高原)が敵GKに体当たりして、ボールがゴールの中に転がっていって、こんなのはお前、キーパーチャージだろ、キーチャーだろって思ったんだけど、キーチャーじゃなかったからびっくりした。そして、すごい、真珠湾奇襲攻撃が成功したときと同じくらい気持ちが高まった。おおー、梨華ちゃん、きたよー、日本先制したよーって、ぴょんぴょんとうさぎみたいに跳ねまわった。でもそのあと、日本は守りに入ったというか、なんというか、日本がすごい押し込まれるから、すごいハラハラしたよ。なんとか、なんとかがんばれよって思った。酒を飲みながら、あーちくしょう、そこで高原がもっと前の方にパスしてたらなあ。とか、あー中村がもうちょっとうまくトラップしていればなあ。とか、あー僕がもうちょっとイケメンだったらなあ、梨華ちゃんが振り向いてくれるかもしれないのに、とか、たられば、何度たらればを言っただろうか僕は。後半30分までに、たらは73回言ったし、ればは38回言った。ればよりはたらの方が優勢だった。そしたら、もうやだな、書きたくないんだけど、たてつづけに3点取られて、もう言葉もありません。結局、負けちゃったんだけど、もう、立ち上がることすらできません。なんだか戦争に負けたときのような気分です。ちくしょう。せつない。たまんねえよ。あーくやしいな、くやしいよー。なんだろう、おかしいな、僕はこんなにナショナリストだったのか？ あーでもさあ、これは夢なんじゃないかなあ。だってオーストラリアには勝つはずだったんじゃないの。おかしいな。1-3だって？ うそだろ？ これは夢なんだと思う。悪い夢だ。はやくさめてくんないかな。ひどく不愉快だからさ。
