ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

手のりゴキブリ

 窓の外では太陽がぎらぎら輝いていた。いなり寿司ぐらいの大きさのゴキブリが部屋に現れた。それが滑るように走って部屋のすみっこに行って見えなくなった。いつなんどき再び出現するかわかったもんじゃない。ゴキブリが怖くて僕は一日中、気がおかしくなりそうだった。
 ゴキブリが出てきたら、殺してしまおうかなあ。いやだめだ、殺すのはよくない。ゴキブリだって必死で生きているんじゃないか。気色悪いというだけの理由で殺すなんていうのは間違ってる。そうでしょう、僕はそう思うよ。僕はね、そんな、きもいとかいう理由で殺されたくはないよ。とかいいつつ、僕はゴキブリを殺すのだろう。気色悪いという理由で殺す。そのうえ、ティッシュを300枚ぐらいつかって死がいを厳重に包み、ゴミ箱の奥に押し込むのだ。
 美勇伝の秋のコンサートに4公演も申し込んだ。全部ファミリー席で。一つくらい当ってほしいな。明日はリボンの騎士を観にいってくる。梨華ちゃんは僕のことをゴキブリだと思うだろうか。きっとゴキブリだと思うに違いない。ああだけど僕は手のひらに乗りたいよ。梨華ちゃんの小さくてかわいい手のひらに。