梨華ちゃんおはよう。今日は行政書士の試験なんだ。でも行きたくない。というか受けには行かない。だって受けたって落ちるのはわかっているから。全然勉強してないんだ。暇なはずなのに、なぜか暇がほとんどなかった。時間があるときも勉強をする気にはなれなかった。ただベッドに寝そべって梨華ちゃんの写真をながめたり、ウイイレのマスターリーグをやっていた。僕のチームは100万回くらい優勝カップを天にかかげた。

 さっきママが朝ごはんを持ってきた。ノートパソコンの上にお盆が置かれている。部屋にはコーヒーの甘い香りがただよい、まぶしいほどの朝日がさしこんでいる。「さわやかな朝だ」と思う。けれど僕のからだは満杯のレッカー車のように重い。