れいな

 先刻に飲んだメイラックスのおかげでもあるだろう、僕の脳からは不安や苦しみがすっかり取り除かれていた。行書の試験バックレの件は30年くらい昔のことのように思われる。僕はごっちんヲタの三人と合流して、笑笑みたいな感じの店へ入る。すいてて静かで居ごこちが良かった。初めてごっちんのライブを観たというマメりんは、感動の涙で大きな瞳をうるませていた。その一方で僕はマツタケ岩の写真をみんなに見せながら、「チンコ、チンコ」言っていた。

 それから、なぜか知らないけど、「れいなは可愛いかどうか」という話になった。どのようにしてチンコから田中れいなの話へと変遷していったのかは、たぶん誰にもわからない。とにかくマメりんは「れいなはチャラいし怖そうだから嫌いなの」と言い、ゆう君はどっちつかずの無難な事を言い、ark君は「れいなが告白してきたら速攻で殴る」と言っていた。僕は「れいなは可愛いよ」と言った。れいなはチャーミングだと思うし、好きだ。それは僕のれいなに対する率直な気持ちだ。そしたらみんなは口をそろえて言った、「じゃあふっちさんはれいなと結婚すればいいじゃないですか」。それを聞いてふっちさんはとても困った。僕はもうすでに結婚相手を決めてあるんだ。れいなと結婚するわけにはいかない。可愛いと思うひとはいくらでもいる。好きだと思う人もたくさんいる。だけど、愛してるのは君だけだ。梨華ちゃん。そう、君だけなんだよ、梨華ちゃん。本当だよ。心のそこから愛してる。愛してる。