僕はさ、やってやったよ。高校球児みたいになりました。壮観ですよ。堂々たる坊主ですよこれは。ちょっとね、精神病院から抜け出してきたみたいな雰囲気もなきにしもあらずだけど、ドラゴンヘッドに出てきてもおかしくない感じだけど、とにもかくにも僕は禿げました! 禿げてねえよ。刈っただけだよ。それでさあ、すげえ気持ちいいよこれ、さわると。僕だけがこの快感を独占するのはもうしわけないっすから、みんなどんどんさわりにくればいいんだって。それでさあ、擬似恋愛がどうとかみんな言うけどさあ、なんやねんそれ、って僕は思うわけ。恋愛に擬似も非擬似もあるか! あるわけねえっつーの。恋は恋だし、愛は愛だと僕は思うんだ。現実に胸がドキドキしてたらな、それはすでに擬でも嘘でも虚でもねえぜ。本当のものだ。誰にも馬鹿にされるべきじゃないんだ。