ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

リカニー

 梨華ちゃんが電話をかけてくるような気がして、音が鳴ったらすぐに出られるよう身構えた。かなり長いあいだ携帯を見つめていたけれど音は鳴らなかった。聞こえるのは車が道路を流れる刹那的な音だけだった。「鳴らない、電話」というフレーズを思い出し、エヴァンゲリオンの世界に浸ってみたが、楽しくもないし救われることもなかった。僕は、梨華ちゃんのタオルにくるまれたイルカさんを抱きしめ、わざと音を立ててキスをし、好きであることを梨華ちゃんに告げた。しかし好きだけでは物足りなく思ったので、愛してるよと囁いた。少しいい気分になった。梨華ちゃんの体に手を這わせてキスをした。キスの合間には「愛してるよ」というセリフを言った。梨華ちゃんの胸を触るときは躊躇したが、今ここで躊躇することに意味はあるだろうかと考え、考えているうちにいつの間にか触っていた。そうなると欲望がおさえられなくなり、それに従って揉んだり吸ったりし、気がつくとペニスは大きく硬くなっていた。僕はズボンを下着ごとわざと乱暴に脱ぎ捨て、硬くなったペニスを左手で包みしごき始めた。煙のような、熱を持った密度の濃い匂いが漂ってきて、それは僕の頭を朦朧とさせた。例の「愛してる」を言いながら手を動かしたのだが、言葉と行動が噛み合っていないような気がした。しかし僕の手は動き続け、腰のあたりに鈍いざわめきを感じると、顔にかけたいという気持ちに襲われたが思いとどまり、ティッシュを取ってペニスの先を包み込み射精した。