梨のつぶてだなあ
華びらのようなかぐわしい手紙は AH まだこない
ちゃんと読んでくれているのだろうか僕のお手紙
やみの中へと葬られていたら嫌だなあ
んーん! そんなことない! シュレッダーになんか行ってないさ
大好きなんだよ!ってことしか書いてないんだもの
好きだっていう以外の邪まな思いはないつもりさ
きっと手紙の善悪をチェックする係の人もわかってくれるさ
梨華ちゃんの歌が姿がスマイルが
華びらのように麗しく
ちくたく回る時計の針も
やっぱり音をなくしていって
んー!
大好きだよ!
好きだよ!
きっと死ぬまでずっとだよ!
梨の木はバラ科なんだと聞きました
華が咲けば白いしきれいで美しい
ちの出るようなトゲはあるのかな
やっぱりあっても別にいい
んんん!とこらえて我慢する
大好きだから
好きなんだから
きみのことが!
梨華ちゃんのことを思えば思うほど
華のような魅力はましていき
ちることなんてないようだけれど
やっぱりいつかは散るかもしれない
んもー! そんな顔して、嫌いになるとでも思ったの?
大好きでいるよ!
好きなのは変わらないんだ
きっと永遠が終わってしまっても
石頭のお父さんが僕を崖から突き落とし
川のなかでもがいていたら
梨の大きな果実がどんぶらこっこと流れてきたよ。
華のように綺麗な女の子がその中から現われました。
ちっそくしそうになっていた僕を梨の船に乗せてくれました。
やー! ありがとう! たすかったよ!と僕は言いました。
ん? きみって、とっても美しい人ですね。
大好きになりました! 僕はあなたをお嫁にしたい。
好きです、梨のお嬢さん、心から好きです。
きっと幸せにします! 命をかけて!