ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

僕の未来

 元ココナッツ娘のアヤカちゃんと変なプロゴルファーが結婚式を挙げた際に撮られた写真を見て、僕はどこかの暗くて狭い部屋に閉じ込められた。その写真の中央には、幸福の頂点にいるかのような表情をしたアヤカちゃんと、酒に酔ったデレデレした変なゴルファーが居て、それを取り囲むようにしてお姉さん組のハロプロメンバーが立っていた。梨華ちゃんも写っていて、シックな黒いドレスを着て楽しそうな笑みを浮かべていた。写真を見た僕は、どこかの暗くて狭い部屋に閉じ込められてしまったのだが、しばらくすると目の前の壁に長方形の白い光が投げかけられ、その光はある映像へと変化した。ある1人の、ボロを着た老人が、公園の青いベンチに横になっていた。最初は遠めから映されていたが、だんだんカメラが近寄って行き、その老人がふっち君であることがわかった。薄汚れていたし、顔はシワだらけだったし、ぼさぼさの髪の毛は肩のあたりまで伸びていたし、髭は顔の半分を覆っていたが、パッチリしたピュアなお目目、大きな鷲鼻、ぽっかり開いた口から覗くキュートな八重歯、それらを見て、これはふっち君であるとわかったのだ。彼はしゃがれた声で「梨華ちゃん……」と呟くと、青いベンチの上に寝そべったままおもむろに懐から写真を取り出し、それをじっと見つめた。「好きだよ……」と呟き、愛しげにキスをした。写真にキスをしているのを見た、青いベンチの前を通りかかった女性は、眉をひそめてしばらく横目で見ると、足早に歩いていった。僕はどこかの狭くて暗い部屋でその映像を見ながら、「ああ、僕はきっとこうなるんだろうな」と思った。「梨華ちゃんを追いかけ続け、森林メソッドを忠実に実践した僕は、梨華ちゃんにも他のどの女性にも愛されることなく、童貞のまま孤独なホームレスになり、誰にも看取られずに1人寂しく死んでいくのだろう……。だったらいっそ、今すぐ死んでしまうのがいいのではないか? そうだ、それがいい。死のう。死ぬしかない。ああ、さようなら、大好きな梨華ちゃん。僕はね、こんなにも誰かを好きになったことはないよ。梨華ちゃん、誠実で真面目な、心の優しい人と一緒になって、幸せになってね。僕は天国から、あるいは地獄から、梨華ちゃんのことをずっと見守っているからね……」