石川梨華カジュアルディナーショー〜It's a RIKA time vol.5〜日記その15(終)

 梨華ちゃんは終始、二の腕を気にしている様子でした。ノースリーブの赤いドレスを身に着け、素敵ににした二の腕が見えていましたが、ライブの後半からはドレスの上に白い羽織りものを着ていました。肘から先しか見えなくなり、「むしろその二の腕が好きなのに…」とさみしい気持ちになりました。

 「王子様と雪の夜」の時、梨華ちゃんは歌いながら、右手をひらひらさせて、上から下にゆっくりと落としていきました。その美しく繊細なひらひらは、心の襞をそっとなぞっていくかのようで、僕はとても安らかな気持ちになり、うっとりと目を閉じました。

 ライブが終わって目を開けると、握手会の時間になりました。2ショットポラも撮影されます。
 握手と2ショット撮影のために出口の列に並んで待っていると、突然、近くのトイレから戦隊物のレッドの人が出てきたのでびっくりしました。どうやらトイレの個室でレッドに変身してきたようです。アイドル現場は戦場である、という考え方があり、アイドルのライブなどに参加することを「参戦」と言ったりしますが、ここまで本気で戦おうとしている人は初めて見ました。僕はホイミスライムだから、このレッド氏とパーティーを組んだらバランスがいいかもしれない、と思いましたが、誰と戦えばいいのかはわかりませんでした。

 僕は梨華ちゃんへのお手をジャケットのポッケに入れていました。それをプレゼント係の人に渡すか、プレゼントBOXに投入しようと考えていましたが、梨華ちゃんの直前のところまで来ても、その係の人は居らずBOXもなかったため、僕は引っぱり出しかけていた手をポッケに押し戻そうとしましたが、封筒の角が布に突き刺さってしまい、なかなかポッケに納まらず、あわてふためきました。それでもなんとか、梨華ちゃんと写真をとる3秒前くらいにはポッケに押し込むことに成功し、梨華ちゃんの隣に立ち、いつもと同じダブルピースをして写真を撮られました。梨華ちゃんはにこにこしている。今日は機嫌がいいのかな。ライブが楽しかったのかな。握手をした時、僕は何て言っただろうか。「これからも応援しています」ということを言ったような気がする。なんで今更そんな普通の台詞を、とも思ったけど、今だからこそ、この言葉に意味があるような気がした。梨華ちゃんは夢みたいにかわいかったし、梨華ちゃんがどんな返事をしてくれたかは、夢の中の出来事を思い出す時のようにぼんやりとしています。

梨華ちゃん
 ディナーショーお疲れさまでした。梨華ちゃんにお手を書くのは、八ヶ岳バスツアーのとき以来になります。もう1年以上も前になりますね。懐かしいなあ。あの時の思い出は、今でも鮮明に残っています。大好きな梨華ちゃんとあんなに近い距離で触れ合えて、とても嬉しかったです。次は韓国ツアーがやりたい、って梨華ちゃんは言ってたけど、本当にやるのかな?やるんだったら嬉しいです。でも他の場所でも大丈夫です。梨華ちゃんがいたら、いつでもどんな場所でもきっと楽しいはずだから!
 最近は梨華ちゃんのライブがなかなかないので、今回のディナーショーはとても楽しみにしていました。東京の夜の部はとくに競争率が高いので、当選した時は「やったー!」となりました。梨華ちゃんの歌声はとても繊細で心がこもっているので好きです。あと、小噺も面白くて可愛くて楽しいです。またディナーショーやライブ、やってくださいね。
 梨華ちゃんはこれからもどんどん可愛く、素敵な女性になっていく予感がしています。ちょっと小姑なところもあるけど(笑)、真面目で、優しくて、いつまでも可愛い梨華ちゃんが大好きです。こんな素敵な人のファンを10年以上も続けてきたのは、僕の誇りです。梨華ちゃんの人生、上手くいくことばかりじゃないと思うけど、僕はいつまでも梨華ちゃんのことを支えていきたいです。いつも、僕たちにハッピーをくれてありがとう。これからもずっと、梨華ちゃんの幸せを願っています。

エピローグ

 ディナーショーの会場を出た後、まだ半分夢の中にいるような状態で、近くの駐車場のコインロッカーまで歩いていきました。ロックを解除し、コインロッカーの扉を開けた僕は、なぜか財布と手荷物をロッカーの中に入れて、なぜかまた扉を閉めました。がちゃり、と音がしてロッカーの鍵がかかった。財布が中に入った状態で鍵がかかってしまったため、「やべえ! 詰んだ!」てなりました。しかし幸運にも、携帯はズボンのポッケに入っていたので、ちょうど近くにいた友人に電話をして助けに来てもらい、再びお金を入れてロックを解除した。という、どうでもいいような大事件がありました。その友人にはお礼としてビールを1杯おごりました。おしまい。