ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

伊豆大島に行ってきました


 週間天気予報を見ると、8月26日(金)の天気が良さそうだったので、伊豆大島ゆきのジェット船を予約しました。なぜ伊豆大島に行ったのかと言うと、梨華ちゃんが表紙を飾っている船内誌「VOYAGE」をゲットするためです。ふちりんGO!という気持ちで、ジェット船に乗りました。座席の前の網に、船内誌「VOYAGE」がさしこまれていました。「これは勝手に持って帰っていいのだろうか。窃盗罪になったらどうしよう」という不安がもたげたけど、特に何も書いてなかったので、自分の物にしました。「やったー! 目標を達成したぞ!」と思った。そしてジェット船が伊豆大島の岡田港についた。もうこの旅の目標は達成していたため、「伊豆大島に来たけど、やることがないな…」と思い、ぼんやりと島に降り立ちました。

 僕が乗って行ったジェット船は、これです。およそ70〜80キロのスピードで疾走する、海の新幹線のような乗り物であり、テラス的な場所は存在しなかった。「菊池君に『もしふっちさんが身投げするなら、その姿を撮影しますよ』と言われていたけど、これじゃあ海に飛び込む余地はまったくないな…」と思いました。そもそも、広々とした海を間近で見ていたら、恐ろしくて、とても身投げする気持ちにはならなかった。


 岡田港の近くには古びた売店があり、そこで焼きそば(350円)を買いました。店の外に立っている地図板を見たら、八幡神社という社があったので、そこで食べようと思い、歩きはじめました。しかしそこには、ベンチのような物は一つも見あたらなかった。しかもそこら中を、得体のしれない生き物たちが跋扈していた。僕はクモの巣をやぶるようにして20円を賽銭箱に投げ入れ、5分くらいで逃げ出しました。八幡神社は、源為朝保元の乱(1156年)で敗れ、伊豆大島に配流されて建立した社らしいです。言われてみれば、敗れた者の怨念のようなものを感じました。



 岡田港の近くに、「サンビーチ日の出」という名前の小さなビーチがありました。そこで僕は焼きそばを食べた。手作り感がひしひしと伝わってくる、とてもおいしい焼きそばでした。その後、500mlの缶ビールを買いました。僕は「サンビーチ日の出」の端っこに座り、海を眺めながら缶ビールを飲みました。得体のしれない虫がそこらを這い回っており、つねに恐怖を感じていました。「サンビーチ日の出」には、主に家族連れがいました。一人で酒を飲みながらぼんやり海を見つめているような人間は、僕くらいしかいなかった。自殺志願者だと思われていたかもしれません。僕は死にません(たぶん)。



 500mlのアサヒスーパードライを飲み終えた僕は、虫のいない所に行きたいと思い、小高い丘にあるオープンカフェに向かいました。そこからは、伊豆大島の海の水平線を見渡すことができました。ワゴン車があり、かき氷やビールを売っている様子だったが、人がいなかった。人がいない時は家のピンポンを押してください、という貼り紙があったので、家のピンポンを押した。しばらくして、穏やかな物腰の茶髪のお兄さんが出てきて、ビールを売ってくれました。僕は、ブロック塀に沿って並べられたイスの一つに座って、チェコの瓶ビールを飲み始めた。素晴らしい眺めだったが、ここでも得体のしれない虫が襲ってきた。黒いハチのようなでかい虫が、一定の間隔を置いて僕を威嚇してきた。反撃したりしたら、怒らせて刺されるかもしれないと思い、心を無にするように努めた。虫のことを別にすれば、眺めがよくて庶民的な素晴らしいお店だった。「隣に梨華ちゃんがいたら、どんなに幸せなんだろう…」と思いながら、船内誌の表紙を飾っている梨華ちゃんを見つめたり、隣の誰もいないイスを見つめたりした。


 伊豆大島帰りに、下北沢で「ちゃんとしたいズ」のライブを見ました。僕もできればちゃんとしたいので、いろいろ感じるところがありました。ボーカルのとよかわさんから貰った缶バッヂのジョン・チョーと見つめ合いながら、またビールを飲みました。ライブ後、「ちゃんとしたいズ」の缶バッヂと、とよかわさんの小説『鳥類の時間』を購入しました。

愛すクリームとMyプリン

愛すクリームとMyプリン

 大宮行きの電車に乗っていると、大宮アイドール*1のちえりん推しの菊池君からメールが来ました。お客さんたちが僕を待っている、とのことで、急きょ大宮アイドールに向かいました。その日はコスプレデーで、大宮アイドール最年長(31歳・梨華ちゃんと同い年)のあゆみんが、露出度の高いバニーガールの衣装を着ていた。『愛すクリームとMyプリン』の時の梨華ちゃんの姿が重なって見えて、ドキドキしました。

 帰宅した僕は、カバンからジェット船の船内誌「VOYAGE」を取り出し、改めて表紙の梨華ちゃんを見つめた。そうしたら、胸が燃えるように熱くなった。僕は目を閉じて、船内誌「VOYAGE」をひしと抱きしめ、「ううう、梨華ちゃん大好き…」という掠れ声が、漏れ出るようにして出た。

*1:埼玉県初の店舗拠点型アイドル育成居酒屋&カフェ。