その47 うんこをするために力む

 プラネタリウムのある会場は、「南牧村農村文化情報交流館」という所でした。プラネタリウム部屋を出た僕は、バスに乗る前にうんこをしようと考えて、1つか2つしかない個室に並びました。小便をする人が大半で、うんこをする人はほとんどいなかったが、一人一人のうんこ時間が長かったため、「僕のうんこのせいでバスの発車を遅らせちゃったらどうしよう」という不安にさいなまれた。

 やっと個室が空いて中に入ったら、なかなかうんこが出ない。プスゥ〜という音のおならが出るばかりである。「今ここでうんこをしなければ、一体いつうんこのチャンスが巡ってくるか分からないぞ」と思って僕は力みました。その結果うんこが出たかどうかは、忘れてしまいました。何しろ4年3ヶ月も前のことなので。たぶんチョロっと出たんじゃないかな、水っぽいやつが。

 個室を出たときには、僕以外のヲタはきれいさっぱりいなくなっていた。かなり焦りました。また梨華ちゃんが怒り出すかもしれない。「バスの発車時間を遅らせた人は誰ですか?」とみんなの前で尋ねるかもしれない。僕はおずおずと手を挙げて、「うんこをしていて遅れました。すみませんでした」と謝罪することになるかもしれない。梨華ちゃんに「うんこの人」という認識をされてしまうかもしれない。梨華ちゃんに認識はされたいけど、そんなのは嫌だ。ただ、既に「リカニ*1の人」という認識はされているかもしれない。それならまあいいけど、うんこの人は嫌だ。

 うんこと言えば、梨華ちゃんはうんこするのか、それともしないのか、という論争があるじゃないですか。みなさんはどう思いますか。僕は昔から一貫して、「梨華ちゃんはうんこするよ派」です。なぜなら、梨華ちゃんは人間だからです。アイドルである前に人間です。僕だってホイミスライムである前に人間です。人間同士なので、結婚することができます。むかしは若気の至りで、「梨華ちゃんはうんこするし、僕はそれを食べる。本当に好きなら、うんこだって食べられるはずだ」と主張していましたが、最近は精神的に成長してきたので、うんこ食べません。ちゃんと流します。

 プラネタリウムのある館を出た僕は、早歩きで1号車のバスに向かいました。たぶん僕が一番最後にそのバスに乗ったと思うけど、バスの出発時間を遅らせることにはならなかったようだ。しばらくしてバスが出発した。バスツアーのしおりによれば、次のイベントは、梨華ちゃんとのグループ写真撮影会である。雨がしとしとと降り始めているのに気づく。「僕のくせっ毛が、さらにくりんくりんになってしまうじゃないか。嫌だなあ」と思いながら、髪の毛を指先でちょちょいと整えた。

*1:梨華ちゃんでオナニーすること。