ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

その54 馬を見た後、昼食を食べる


 アイスクリーム作りをした建物を出た僕たちは、バスのある方向へと向かいました。途中には、小屋につながれた馬たちがいました。ふだん馬を見ることはあまりないので、僕は興味深く馬を見て、写真を2枚も撮りました。馬は素朴な表情をしていて可愛かったことを覚えています。雨もだいぶ小降りになっていたか、止んでいたような気がします。なにぶん、4年3か月も前のことなので、小雨だったのか、止んでいたのかまではよく覚えていません。山の天気だからなのか、2日間やたら天気が変わりやすかったことは印象に残っています。馬にさよならを告げた僕たちは、バスに乗り込み、お昼ごはんを食べに向かいました。アイスクリームのあとに昼食、というのは順番が逆だろう、と思ったけど、大の大人なので、文句は言いませんでした。大の大人の事情がいろいろあるんだろうな。

 僕は、たとえ田中れいなちゃんがライブのMCで猫のものまねをしても、「ハーン!」みたいなことは言いません。大の大人なので、「あ、猫に似ている人が猫のまねをしているな。かわいいじゃん」と思ってにやつく程度です。ただ、梨華ちゃんを見ているときは、ほとんど常に「ハーン!」状態です。大の大人でも「ハーン!」となってしまうほど梨華ちゃんが魅力的だということですよ。梨華ちゃんが悪いんです。これ以上、大の大人を狂わせるのはやめてください。身も心も持ちませんから。(やめなくていいです。どんどん魅力的になってください。僕はそのぶん心と体を鍛えますから)

 山の中にある広々とした飲食店で、かなり豪華な昼食を食べました。あの質素すぎる、自分でつくった朝食(スクランブルエッグ等)は一体なんだったのか、と強く思ってしまうほど豪華でおいしかったです。どんな料理だったか、あれから4年3か月も経った今となってはほとんど覚えていません。ほうとうみたいなものがあったような気がします。あれは本当にほうとうだったのだろうか。いずれにせよ美味しかったです。

 僕の向かいの席には、おまいつ*1のKさんがいました。Kさんのことは梨華ちゃん現場でよく見かけていたけど、話したことはなかった。その時も、お互いを認識しながらも、無言で食べつづけました。そのKさんを、最近の梨華ちゃん現場で見かけることはありません。おそらく他界したんだと思います。他界と言っても死んだわけではありません。アイドルヲタとしての他界です。他のアイドルの現場に行くようになってしまう、ということです。でもKさんの他界のタイミングは良かったと思います、皮肉ではなく。たぶん梨華ちゃんの熱愛報道の少し前だったんじゃないかな。日頃のヲタとしての行いがいいから、そういうタイミングになるのだろう。

 僕はおそらく、日頃の梨華ちゃんの推し方が良くなかったから、梨華ちゃんへの好きが最高潮になっている最悪のタイミングで、熱愛報道が来ました。忘れもしない、2014年8月5日(火)です。本当の意味で他界しそうになりました。でも死ななかったのは、たくさん小説を読んでいたからかもしれません。僕はその日、死人のような顔つきで、予約してあった美容院にフラフラと歩いて行きました。そのとき僕の心は、温かく親密な言葉たちの海の中にありました。何も知らないイケメンの店員さんに髪の毛を切られたり、頭を洗われたりしながら、「ああ僕は護られている」と感じました。「今まで読んできたたくさんの小説の言葉たちによって」

*1:「お前いつもいるな」の略。梨華ちゃん現場にいつもいる人、ということ。