その59 第3回リカトラクイズ つづき

 クイズ大会は、梨華ちゃんがマニアックな問題を出し、ヲタ100人弱が○か×で答えるという形式でした。梨華ちゃんに向かって左側が○の地帯で、右側が×の地帯だったような気がします。僕は×の地帯で敗退した記憶がおぼろげにある。でも逆だったかもしれません。なにぶん4年3か月も前の出来事なので、記憶が定かではないのです。

 僕が敗退した問題*1以外で覚えているのが、「梨華ちゃんの好きな花はバラである。○か×か?」という問題です。多くの人の予想に反して、梨華ちゃんの好きな花はバラでした。確か赤いバラ。僕も知りませんでした。梨華ちゃんに結婚を申し込むときは、赤いバラの花束を渡そうと思いました。

 決勝戦では、男性1人(ゴーレム氏)と女性1人が残りました。すると、会場が「ここはレディーファーストだろ!」みたいな雰囲気になり、ゴーレム氏が優しくも女性に勝利をゆずりました。でもそのレディーファーストのあり方については「ん?」と思いました。 あれだけ苦労して決勝まで勝ち残ったのに、男性であるという理由で賞品を手にすることができないなんて、理不尽じゃないかと。「ここはレディーファーストだろ!」みたいな空気が充満している中で、ゴーレム氏が女性に賞品をゆずるのは分かるけれども、女性はそれを受け取るべきではないだろう。僕だったら、断固としてことわり、ゴーレム氏と決着をつけるだろう。そう思いました。しかしその女性は「え? いいんですか?」と戸惑いながらも、結局は受け取りました。梨華ちゃんもそれを認めて、女性は礼を言い、ゴーレム氏は英雄のようになりました。

 会場は「いいね! これは素晴らしいレディーファーストだ!」という和やかな雰囲気になったけれど、おそらく僕一人だけ、釈然としない気持ちでいました。このレディーファーストは間違っている、と憤慨していました。でもここで「意義あり! それはおかしいのでは? 彼女は勝利を受け取るのを断り、ヲタ同士の真剣勝負をするべきなのでは?」と主張したら、せっかくの和やかな雰囲気をぶち壊してしまうだろうと思ったし、そんなことを言う勇気も声量も持ちあわせていなかったため、何も言わずにしぶしぶ拍手をしました。

*1:その58参照。