有名声優の結婚が相次ぎ、ツイッターのタイムラインに祝福の言葉が並んでいるのを見ました。有名声優とは言え僕はよく知らない人だから、「ふーん」という感じでした。その声優にガチ恋していたヲタクにとっては辛いことだろうから、いま無理して「おめでとう!」と言わなくてもいいと思います。「結婚おめでとう!」の気持ちを伝えるのは、失恋の気持ちが癒えてからでも、きっとぜんぜん遅くありません。「推しメンが結婚したら悲しむことなくすぐに祝福しなければならない」という同調圧力のようなものがツイッターにはあり、そういうのは良くないんじゃないかな、といつも感じます。
ところで、結婚したアイドルや声優は、「いつも応援してくださる皆様へ」みたいなタイトルの文章をブログなどに上げます。プライベートにおける二人の愛の道のりが綴られたのち、「これからも仕事に精進して参りますのでよろしくお願い致します」的な締めの言葉が書かれます。それを読むと、「アイドルや声優にとってヲタクは仕事上の相手でしかなかったし、これからもそうなんだな。梨華ちゃんにとっての僕もしょせんそうなんだ」と思ってつらい気持ちになります。でも「ヲタクは仕事上の相手でしかない」のは当たり前のことなので、つらくても受け入れるしかないんだと思います。
突然な話だけど、梨華ちゃんは戦争映画が好きらしいです。僕も同じく好きで、今までいろいろな戦争映画を見てきました。一番好きなのは『プライベート・ライアン』でしたが、昨日の夜第一位が更新されました。その映画の題名は『ヒトラーの忘れもの』です。内容にそぐわないこの題名を別にすれば、筆舌に尽くしがたいほど素晴らしい映画でした。戦争の不条理さと悲惨さが静かに、しかし確実に伝わってくる作品です。あまりお金はかかってなさそうだけど、映像は美しく、雰囲気にはとても品があります。良質な海外文学を読んでいるような気持ちにもなりました。今ならアマゾンプライムで見られるので、ぜひ見てみることをお勧めします。ちなみに第三位は『トラ・トラ・トラ!』です。ゼロ戦が飛行する姿がとにかくカッコよくてわくわくします。