コロナ禍における大宮アイドール 1日目

 今年の1月末から、高血圧と動悸により禁酒をしていたのだけれど、先日の旧友たちとの飲み会で楽しい気持ちになり過ぎて、酒を飲んでしまいました。それからは禁酒ではなく適量飲酒をするようにしています。1日3杯までのビールならむしろ健康に良いというデータもあるのでね。最も健康に良いのは1日1杯(350ml)くらいらしいです。

 昨日はお昼ごろ、tigetというサイトで大宮アイドールの席の予約をしました。最近ガラホからスマホに変えたので、tigetが使えるようになったのです。大宮アイドールはコロナ自粛後、予約制になっています。日課の30分のウォーキングを済ませた僕は、夕方ごろに発泡酒を350ml飲みました。するとだんだん気持ちよくなってきて、「このまま生きても死んでもどっちでもいいや~」という精神状態になりました。やはりアルコールは良くも悪くも強力なドラッグだと思います。今まで色んな精神の薬を飲んできたけれど、こんなに劇的に精神が変化したことはありません。できるだけ適量飲酒するように頑張りたいです。

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 時間に余裕があったので、久しぶりに立ち飲み日高に行きました。コロナ禍で潰れてやしないかと心配していたけど、普通に営業していました。検温はされず、仕切りのビニールなどもなく、客は結構密だったので「いや普通すぎるだろ!」と思いました。細長い店の真ん中らへんに、電話ボックスみたいな喫煙室ができていました。最大でも2人までしか入れなさそうで、「知らない人同士で入ったら気まずそう!」と思いました。生ビールを1杯、ウーロン茶を1杯、焼き鳥の皮タレを2本、『カフカの生涯』という本を読みながら飲み食いしました。予約の時間が近づいてくると、お会計をして店を出ました。大宮駅前のトイレに行っておしっこをし、近くのベンチに座って胸の鼓動を鎮めました。大宮アイドールに行くのは約8か月ぶりだから死ぬほど緊張していました。意を決して立ち上がり、店舗へと歩き出します。

 ビルのエレベーターで2階に上がると、店舗のドアは開いていました。中に足を踏み入れ、スマホの予約画面をつぐちゃに提示しました。本名の田中太志で予約していたため、つぐちゃに「誰かと思ったよ! ふちりんだったんだ!」と驚かれました。そのあと、手を洗うように言われたので、洗面所でまず念入りに手を洗いました。水がチョロチョロとしか出ないため、洗うのに時間がかかり、もっと勢いよく出るようにしてほしいなあと思いました。もし後ろに誰か並んでいたら、イラつかせてしまったかもしれません。手をペーパータオルでふいて洗面所を出ると、つぐちゃが消毒液を手にかけてくれて、白い拳銃のようなもので僕の額から体温をはかり、それから噂のフェイスシールドを手渡されました。店のルールとして、フェイスシールドとマスクを着用すること、というものがあったので、僕はマスクを着けたままフェイスシールドを被りました。カウンターの右端の席に座り、生ビールを頼んだけど、「この状態でどうやって飲めば良いのだ!?」と混乱しました。僕は生ビールを目の前にして、さきっちょに「マスク外してもいいの?」と尋ねました。するとさきっちょは「飲む時は外しても大丈夫だよ」と言うので、僕はマスクだけ外し、フェイスシールドをちょっと持ち上げて生ビールを飲みました。ある動画で見た、フェイスシールドを着けてまで飲み会をしている人たちの姿が余りにも滑稽だったから、「フェイスシールドを付けてまで酒を飲みたくはないなあ!」と常々思っていたけど、とうとうフェイスシールドを付けてまで酒を飲むに至りました。美味しかったです。

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 顎のところにマスクを下げると顎の菌が付いて良くないことをツイッターで学んでいた僕は、ビールを飲む前にマスクを完全に外し、抗菌加工されたテーブルの上に置きました。すると、マスクをしていないことに対する罪悪感が半端じゃなかったです。半端じゃない罪悪感を覚えながら、生ビールの入ったジョッキを口へと傾けました。マスクを外したまま生ビールを飲んでいたら不安になってきたため、周りのお客さんを見渡してみると、みんなマスクを着けていたので「え! うそ! みんなどうやって飲食しているの!?」と思いました。出勤していたアイドルのうち数人は、顔に密着しない透明のマスクをしていました。それで僕は「とりあえず飛沫を防げればいいのだな」と理解し、「このフェイスシールドで飛沫が防げるから、飲食をする時やちょっとした会話をする時はマスクを外していてもいいのだ」と判断しました。フェイスシールドは、ゴムバンドで頭部に固定するタイプのものだったので、髪型のかっこよさにこだわりのある人にとっては抵抗あるだろうなと思いました。髪型のかっこよさにこだわりの余りない僕ですら、「今の僕の髪型、大丈夫なんだろうか…」と不安になりました。トイレに行くときは、フェイスシールドを装備したままマスクを着けました。洗面所の鏡を見たら、ゴムバンドのせいでひどくいびつな髪型になっていました。用を済ませてカウンター席に戻ると、マスクを着けた状態で生ビールを飲みそうになりました。大宮アイドールに通っていたら、これは必ずそのうちやってしまうと思います。

 大宮アイドールの前に寄った立ち飲み日高は、店員は全員マスクをしていたものの、ビニールの仕切りなどは一切なく、結構密で、店内の客はフェイスシールドもマスクもしてなかったので、大宮アイドールの意識の高さが際立ちました。意識が高すぎて緊張したけど、慣れれば大丈夫だと思います。21時になると、店舗の照明が落とされ、大宮アイドールのライブが始まりました。僕はヲタクのコールを聞くのが大好きなので、ガチ恋口上などのコールが聞けないのはとても寂しかったです。ステージの前面を覆う形で設置された透明なビニールは、僕のいるカウンター席(左45度)から見ると色んなものを反射し、メンバーの姿はぼやけて見えました。しかしメンバーたちのライブに対する情熱はしっかり伝わってきて、やっぱり生で見るライブはいいな!と思いました。今度はステージの正面に座ってみようと思います。

 ライブの後、フェイスシールドとマスクを着けた状態で、アイドールBRAVEのさきっちょとチェキを撮りました。どれくらいのディスタンスを取ればいいのか分からず、あわあわしているうちにシャッターが切られました。さきっちょはいつも僕の人生を心配してくれる、心優しい女の子です。推しメンははるぴだけど、結婚するならさきっちょだなと思っています。

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 店に入っておよそ2時間が経ちました。フェイスシールドを装備していることに慣れてきた僕は、それを着けているのが普通のことのように感じられ、「下手するとこれを着けたまま帰ってしまいそうだな。そういう人、結構いるんだろうな。僕は気を付けよう。それにしても気を付けることが多すぎてかなり疲れるなあ」と思いました。閉店時間の22時が近くなり、帰り支度をしていると、さぁやに「フェイスシールド着けたまま帰らないでね!」と言われました。「あえて着けたまま帰ろうとして突っ込まれたい」という気持ちが発生したけど、僕は大の大人なのでスマートにフェイスシールドを外して小テーブルに置き、爽やかに店を出ました。「フェイスシールドのゴムバンドを外したら、髪の毛が爆発したようになるのでは? アイドルたちにそんな姿見られたくない!」と心配していたけど、店を出てエレベーターに乗って正面の鏡を見ると、案の定、髪の毛が爆発していました。僕はこんなひどい髪型で彼女達にさよならを告げたのか、と落ち込みました。

 適量飲酒を標榜している僕だけど、大宮アイドールを出た時点で適量をオーバーしているにも関わらず(ビールを4杯飲んでいた)、駅前のベンチに腰を下ろし、近くの魔女っ子バーに行くことを真剣に検討し始めました。しかしギリギリのところで理性が勝利し、後ろ髪を引かれながら帰路につきました。帰宅してしばらくすると、気持ちが悪くなってきたので、「4杯でやめといてよかった。あれ以上飲んでいたら心臓発作か何かで死んでいたかもしれない。やっぱり適量は3杯までだな」と思いました。二日酔いにはギリギリならなかったけれど、やたら覚醒して夜遅くまで起きていて、朝早く目が覚めたから眠りの質はかなり悪かったです。ビール4杯だと死にはしないけれどもこうなる、ということを学びました。やはり3杯までだな。でも3杯飲むと4杯目が飲みたくなるんだよな。そのあと5杯目が飲みたくなる。そして泥酔へ…。アルコールは恐ろしい。でも酒を飲みながらアイドルと会話したりライブを見たりするのは最高に幸せです。