よみうりイベ


 よみうりランドで、美勇伝がゲストで出るイベントがあって、それに僕は行った。
 モー研のark君とゆう君と待ち合わせて一緒に行った。
 最寄り駅について、それからゴンドラに乗って、よみうりランドの敷地内に入った。そこはいかにもレジャーランド風味で、こころがうきうきした。僕の瞳は汚れを知らぬ少年のように輝いていたと思う。


 イベント会場に入った。僕のチケットは立ち見だったので芝生の方へ行った。僕は芝生の最後部の日陰のところに一人で座った。ステージまでは120メートルくらいあった。そして猛烈に暑かった。


 ベリーズ工房が出てきた。新曲を歌った。でもたぶんクチパクだった。僕の前にいた集団が、猛烈な暑さの中で猛烈なヲタ芸をくりひろげた。僕は座ったままベリーズ工房を見ていた。ゆりなとしみハムがかわいいと思った。


 美勇伝が出てきた。3人とも黄色いひらひらした衣装を着ていた。腕は丸出しで、脚も丸出しだった。梨華ちゃんはいつものようにかわいかった。梨華ちゃんの脚はほっそりして綺麗だった。ベリーズのみんなの脚と比べると、梨華ちゃんの脚は、肉のつきかたが艶かしくて、男を誘うような感じだった。やっぱり、女っていうのは、そうふうに成長するんだなあと思った。そういうふうに成長してしまっている梨華ちゃんを見ていたら、僕のナニも大きくなってしまったんだけど、別に興奮はしなくて、むしろ悲しくなった。セックスか。「ハッピー♪」とか、「ちゃんちゃかちゃ〜ん!」とか言いながらも、結局はセックス用の体なのか。梨華ちゃんもセックスするのか。この会場で、梨華ちゃんとセックスしたいと思っている人間はきっとたくさんいる。そしていつか梨華ちゃんはどこかで誰かとセックスをする。紫陽花が咲いても咲かなくても、散っても散らなくても、梨華ちゃんはそんなことおかまいなしに誰かに身をゆだねる。そしてそれは僕じゃない、おそらく100パーセント。そんな、いつも毎日思うようなことを、よみうりランドまで来て、また強く思い、僕は鬱になったし、躁になった。そこら辺を忙しそうに歩いているアリを手当たり次第に殺した。僕はいつまでたっても、いっさい進歩がない。あるのはチンポだけだ。


 芝生にいた人たちは、自由奔放にヲタ芸をしていた。でもごっちんが出てきたとき、『スッピンと涙。』を歌うと知ると、彼らは「なんだよ、芸できねーよこの曲じゃ」的なニュアンスのことを言い、がっかりした様子でしゃがみこんでいた。『横浜蜃気楼』が始まると、まさに水を得た魚のようにがんばりんぐしていた。じっさい、水泳のようなこともやっていた。芝生の上に寝転び、なんだか悶えたりしていた。一方僕は座ったりしゃがんだりして視界を確保し、ごっちんを見ていた。まあなんというか、色んな人がいる。でもヲタ芸専用スペースを作ったら、みんなが幸せになれるんじゃないかと、ちょっと思った。あと、ものすごい勢いで飛び回ったり手を振り上げたりしている人で、救いようのないくらい太っている人がいたんだけれど、あれはどういう仕組みなんだろうか。小川麻琴的システムが、彼には備わっているんだろうか。まあ、色んな人がいる。


 イベントが終わり、回転寿司を食って、笑笑で飲んだ。
 モー研の人たちも、恋をして悩んだりするらしいことを聞いた。僕だって、悩んでいる。梨華ちゃんが好きなのに、梨華ちゃんと結婚できなくて悩んでいる。そう僕はark君やゆう君に言ったんだけれども、「ふっちさんのはギャグですよね」とか、「そんなのは非現実的な悩みです」とか、そんなことを言われ、少しとまどった。そんなことはないんだ。僕の悩みはギャグじゃないし、ものすごく現実的なものなんだ。他のみんなと、同じレベルで悩んでいると思うんだけどなあ。


 途中から、なぽハムozakenさんが合流した。高樹マリアの話で盛り上がった。ozakenさんに、「リカニーさん」と呼ばれ、なんとも言えない気持ちになった。でもあながち間違ったニックネームじゃないなと思った。僕を一言で表せば、きっとリカニーだ。そして更に、「半年間リカニーだけで生きてきたっていうのは、そんなには痛くない。まだまだです」というようなことを言われ、ああ、僕はまだまだなんだなと思った。1年、2年、いや3年リカニーし続けないと、立派なリカニストにはなれないんだきっと。リカニーの上にも3年か。でもそれで、僕はいったいどこに辿りつくんだろうか。
 とにかく僕は、リカニーをするしかない。それより他に、何にもできない。で、結論としては、リカニーで腹上死。いつもと同じ結論。