ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

石川梨華バースデーイベント2025に行ってきました(前編)

 みなさんこんばんは。ふっち君(44歳)です。1月13日の月曜日には、僕がガチ恋おじさんとして登場する書籍『恋愛社会学』に関するトークイベントがありました。僕がインタビュイーとしてガチ恋の苦悩を語っている章、「アイドルに対する恋愛感情を断罪するのは誰か」を執筆した上岡磨奈さんが登壇するとのことで、僕はとても見に(聴きに)行きたかったんだけど、残念ながら行くことはできませんでした。なんとなれば、石川梨華ちゃんのバースデーイベントが同日の同時刻に開催され、僕はそれに出席しなければならなかったからです。イベントの正式名称は、『石川梨華バースデーイベント2025~ダブル成人式です♡いぇい!いぇい!~』。梨華ちゃんのイベントの真裏で、ガチ恋についてのトークイベントが行われていたことを思うと、梨華ちゃんガチ恋というものを強く引きつけているようにも感じます。

 僕は当日の朝、自分の部屋に貼ってあるカレンダーを見て、今日が梨華ちゃんのバースデーイベントの日であることをしっかり確認してから、一日の活動を開始しました。鼻毛を念入りにカットし、髭を限界まで剃るなど身だしなみを整えました。それから英語の勉強をしたり、インスタに写真を投稿したり、ふちりんファンクラブ掲示板に書き込みしたり、ベースを弾いたりしていたら14時半くらいになったので、お気に入りのダッフルコートを着用して家を出ました。冬に梨華ちゃんに会うときは、いつもこのダッフルコートを着ています。

 もよりである大宮駅から渋谷駅まではそんなに時間がかからない、30分ちょいだろう。なぜかそう思い込んでいた僕は、渋谷駅に到着したときにわりと焦りました。埼京線の快速で大宮から43分もかかり、時計の針はすでに16時近くをさしていたからです。バースデーイベントの開演は16時半だし、会場のシダックスカルチャーホールは生まれて初めて行く場所です。下手したら間に合わないかもしれない、と思って焦りました。

 成人の日だからなのか、この日の渋谷はやたらと人が多く、なかなか前に進むことができません。僕はさらに焦りました。焦ったせいか、不整脈が一回ポコっと出て、不安な気持ちにもなりました。僕はもともと、渋谷の街が好きじゃありません。吐瀉物に似たにおいが漂っているし、若者たちの雰囲気が恐ろしいし、人が多すぎるわりに歩道が狭いからです。この日は歩道がいつもより狭く感じました。人混みの中で老人のような速度で歩き、シダックスカルチャーホールの入っている特徴的な建物が見えてくると、僕はホッと胸をなで下ろしました。どうやら開演には間に合いそうです。


 巨大な銀色のビルの向かいに立ち、横断歩道の信号が青に変わるのを待っていると、左ななめ前に中島さんにとてもよく似たおじさんが立っているのに気づきました。背が高くてガタイがよく、髭を生やしており、坊主頭で眼鏡をかけています。服装も中島さんっぽいカジュアルな感じです。中島さんは工藤遥ちゃんのオタクだけれど、Mラインクラブの会員だし、梨華ちゃんのバースデーイベントに来ていても不思議ではありません。しかし、中島さんにとてもよく似ているものの、中島さんではないようにも思えます。僕は「中島さん!」と声をかけようか迷いました。でも人違いだったら恥ずかしいので結局は声をかけずに横断歩道をわたり、銀色のビルの入口前でウロウロしました。“シダックスカルチャーホール”はこのビル内のどこかにあるはずだけど、どうやって行けばいいのか分からなかったからです。

 事前にネットで検索したところ、それは8階にあるようだったけれど、Google人工知能に訊いてみたら「1階にあります」と言っていました。そして僕は、ウロウロしているうちに中島さん似のおじさんを見失いました。彼はやはり中島さんで、ひと足先にシダックスカルチャーホールに向かったのかもしれないし、彼はやはり中島さんではなく、渋谷の雑踏の中に消えたのかもしれません。いずれにせよ、いま大事なのは中島さん似の男性の正体をつきとめることではなく、シダックスカルチャーホールに無事たどりつくことでした。僕はとにかく銀色のビルに入ってみることにしました。

 ビルの中に足を踏み入れると、イベントのスタッフの人が「石川梨華バースデーイベントに参加の方はこちらへお並びください!」と僕を導いてくれました。どうやらエレベーターで上にあがるようです。「じゃあやっぱり1階じゃなくて8階にあるんだ、シダックスカルチャーホールは。Google人工知能(Gemini)は間違っていたんだ」と思いました。そして僕はイベントが終わったあと、スマホでGeminiを起動させて「さっき実際に行ってきたんですけど、1階じゃなくて8階にありましたよ」と教えてあげました。するとGeminiは「はい。シダックスカルチャーホールは8階にあります」と答えたので、「おい! 最初から知ってたみたいな顔をするなよ!」と思いました。やはりAIはまだまだ信用なりません。

 僕は、数人の梨華ちゃんヲタと一緒にエレベーターに乗り込み、8階まで上がりました。そして入場に必要な“3点セット”を用意します。マイナンバーカード、Mラインクラブのデジタル会員証、チケット入金確認メール。以前はデジタル会員証が存在せず、紙の期限証を提示する必要があったんだけど、スマホの画面を見せればよくなりました。まあそれでも3点も用意するのは面倒だけど。確認するスタッフも大変そうです。いつもご苦労さまです。スタッフと言えば、グッズ売り場で梨華ちゃんの2L生写真4枚セット(税込1,200円)を購入する際、僕はPayPayを利用したのですが、スタッフが間違えて「12円」という金額でバーコードを読み取ってしまい、その女性スタッフは「あっ」と言って数秒のあいだ固まり、「少々お待ちください」と言って他のスタッフに助けを求めに行きました。

 「PayPayの決済って、金額を間違えるミスが起こりそうだよなあ」とはずっと思っていました。でもそのミスに実際に遭遇したのは初めてでした。女性スタッフが上司らしき人と一緒に戻ってくると、「それなら残りの金額でもう一度読み取ればいいのよ」と小声で指示され、女性スタッフは再び僕のバーコードを読み取りました。スマホの画面には「1,188円」と表示され、「ペイペイ♪」という場違いに明るい音声が発せられました。女性スタッフは「お待たせしました」と言ってレシートを渡してくれましたが、それは1,188円分のレシートでした。「あのう、残りの12円分のレシートも欲しいんですけど」と思ったけど、細かい男だと思われそうなのでやめておきました。さらに細かいことを言うと、「1,200円」が「12円」と「1,188円」に分割されて決済されたことにより、貰えるPayPayポイントが1ポイント減少しました。でも細かい男だと思われそうなので何も言わずに立ち去りました。

 僕は頻尿の気があるので、トイレに行って時間をかけておしっこを絞り出してから自分の席に向かいました。B列の13番に座ると、そこはものすごく良い席でした。2列めの右側、真ん中寄りの席です。「神席」が最前列の真ん中らへんだとしたら、僕の席は「天使席」とでも言えましょうか。なんとなく神席のほうに目を向けてみると、そこにはハワイちゃんとヒッシー会長が座っていました。斜め後ろから見ただけなので確信は持てなかったけど、おそらくそのお二人でした。

 ヒッシー会長は梨華ちゃんにもオタクにも敬愛されている、言わずと知れたトップオタです。だいぶご高齢のようだけど、お元気そうでよかったです。会長は穏やかな笑みを浮かべて梨華ちゃんの登場を待っていました。ハワイちゃんは、言うなればセカンドトップオタです。サッカーで言えばヒッシー会長はワントップのセンターフォワードです。梨華ヲタ界の上田綺世と言えます。ハワイちゃんは上田のやや後方から飛び出していく感じです。梨華ヲタ界の古橋亨梧と言えそうです。ハワイちゃんはいつも通り元気で明るかったです。少し離れたところからでも分かるくらいに。僕は極めて暗く覇気のない人間なので、「その元気と明るさをいくらか分けてほしいな、羨ましいな」と彼女を見るたびに思います。

 そして僕は神席に座っている二人を斜め後ろから見ながら、「ハワイちゃんとヒッシー会長はどんだけ引きが強いんだよ!」と思いました。もしかしたら、日頃のオタクとしての行いが良いために、「神席」が彼らの手に与えられたのかもしれません。僕に「天使席」が来たのは、僕のオタクとしての振る舞いも神に認められてきた証左なのかもしれません。

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 ところで、僕はインフルエンザを大いに恐れていました。このところインフルエンザが猛威を振るっていたからです。最近は外出時に必ずマスクをつけています。僕は腎臓がやや弱っていて、医師に水を多めに飲むよう言われており、マスクを下にずらして、ペットボトルの水道水を口に流し込みました。そのとき、斜め前からこちらに歩いてくる男性オタクとばっちり目が合ってしまいました。そしてその男性は、2012年の「石川梨華八ヶ岳バスツアー」で知り合った人でした。その後の別の現場で再会して、話をしたこともあります。でももう長いあいだ会話をしていないし、挨拶すらお互いにしないようになったので、目が合ったときは気まずかったです。僕も彼も、なんにも言わずにI LOVE YOU、じゃなくて何にも言わずに目を逸らしました。たぶん彼は僕のことを覚えていると思います。ガッタスのイベントがあったとき、代々木第一体育館から原宿駅まで2人で、梨華ちゃんについて語らいながら歩いたこともあるから。僕はもちろん覚えています。彼がかつてラーメン屋でバリバリ働いていたことすら覚えています。でも今はどうなのか分かりません。彼が梨華ちゃんの熱愛や結婚、出産をどのように乗り越えたのかも分かりません。それが彼にとってつらい日々じゃなかったらいいなと思います。今の彼が、梨華ちゃんのことを、少しの苦しみもなく愛せていたらいいなと思います。

 僕は自分の席に座ったあともダッフルコートを脱ぎませんでした。コートを着ていてもなお、やや寒さを感じていたからです。僕は1〜2年前まで、死ぬほど汗っかきでした。多汗症で深く悩んでいました。以前の僕だったら、席につくやすぐさまコートを脱ぎ、額を流れ落ちる汗をしばらく拭っていたと思います。真冬でも滝汗をかくのが多汗症の人間です。夏は汗をかいていてもおかしくないけど、真冬に汗をだらだら流している人間は奇異の目で見られます。それはとても居たたまれないことです。外に出るのが恐ろしくなるほどです。でも最近の僕はなぜかあまり汗をかきません。むしろ寒いです。44歳になって代謝が悪くなってきたのかもしれません。そして寒いと不整脈が出やすいです。それは「ドドキュッ!……ドックン!」という感じの実に不快なものです。一瞬心臓が止まり、思い出したように動き出すので不安にもなります。「このまま心臓が停止しちゃったらどうしよう…!」と。もしも僕が死んだら、X(旧Twitter)でみんなに「ふちりんは今ごろ、天国でリカニーしてるんだろうなあ」なんて言われるのでしょうね。酒好きの人が死んだら「あいつは今ごろ天国で酒を飲んでるんだろうなあ」と言われるみたいに。でも僕はね、正直な話、天国でくらい梨華ちゃんを抱きたいですよ。梨華ちゃんイデアのようなものを。天国に行ってまでリカニーなんてしたくないですよ。

2024年の出来事を写真で振り返ってみました


小川さくらちゃんのことが、恋かもしれないくらい好きでした - YouTube

 年の瀬ですね。みなさんにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。僕はインフルエンザが恐ろしいので、可能なかぎり外に出ないようにしています。今年1年を振り返る前に、お伝えしたいことがあります。先日、YouTubeに新しい動画を投稿しました。Lapisの小川さくらちゃん卒業公演の日のVlogです。よろしくお願いします。この動画に対するコメントで、「大好きだったんですね。動画を見ていて忘れていた大切な気持ちを思い出させてもらったような気がしました」というものがありました。とても嬉しかったです。みなさんはこの動画を見て、どのような感想をお持ちになるでしょうか。もしよかったらコメントしてください。

 さて、ここからは2024年の主な出来事を、月ごとに振り返っていこうと思います。

1月

 1月10日ごろに禁酒1周年を迎えて、1年ぶりに酒を飲みました。マルエフ、死ぬほど美味しかったです。みなさん、今年も1年おつかれ生でした。来年もともに生きましょう。


 1月20日石川梨華ちゃんのバースデーイベントに参加しました。39歳の梨華ちゃんは、とびっきり可愛かったです。帰りに大宮駅前の立ち飲み日高で飲みました。立ち飲み日高は、僕が世界で最も好きな居酒屋のひとつです。

2月

 2月には生まれて初めて痛風を発症しました。尿酸値は9近くあったので、ついに来たかという感じでした。死ぬほど痛かったです。しばらくはまともに歩けませんでした。今は大丈夫です。

3月

 3月には重度のギックリ腰を発症しました。痛風がいったん治まり、歩けるようになったらギックリ腰でまた歩けなくなりました。常にキャバクラの黒服のような姿勢をとることを余儀なくされていました。

4月

 4月には大宮公園で一人で花見をして、44歳になりました。ネットの言説によると、「独身のまま45歳になると狂う」らしいです。それが本当なら、僕は来年の4月10日に狂います。



 また、4月にはファンクラブイベント『梨華コラ。』がありました。横浜まで行ってランドマークタワーの巨大さに恐怖を感じ、帰りにまた大宮の立ち飲み日高で飲みました。立ち飲み日高にいると心が落ち着きます。

5月


 5月には、大宮アイドールカフェに行ってLapisの小川さくらちゃんとチェキを撮りました。ブログでもっと稼げるようになりたいです。

6月


 6月には、Lapisの小川さくらちゃんに死ぬほど分厚いファンレターを手渡しました。

7月



 7月には、さいたま新都心のけやきひろばで開催された『RIDOL FES』を見に行きました。無銭イベントによく来る僕のことを、さくらちゃんは愛をこめて「無銭の男!」と呼びました。途中で凄まじい雷雨が発生してイベントが中止になり、AKB48のライブが見られなかった。

8月


 8月には、『七里商工会夏まつり』に行って大宮アイドールのライブを見ました。露店の死ぬほど愛想の悪いおじさんからバナナチョコを買って食べたら、帰りにお腹が痛くなりました。

9月

 9月には、インターネッ友のエブリデイひもじいさんとぬるぬるさんと僕で、大宮アイドールカフェに行きました。そのあとファミレスのココスに行ってチェキ飯をしました。

10月


 10月には、大宮アルディージャJ3で優勝しました。来年はRB大宮アルディージャとしてJ2で戦います。完全に復活した杉本健勇の活躍に期待したいです。また、10月20日にはLapisの小川さくらちゃん卒業公演がありました。さくらちゃんがいなくなった今、さくらんどでどう過ごしたらいいのか分かりません。


 10月7日には、僕がインタビュイーとして関わった『恋愛社会学 多様化する親密な関係に接近する』が発売されました。第10章「アイドルに対する恋愛感情を断罪するのは誰か」で、僕がガチ恋の苦悩について語っています。

11月



 11月には、大宮アイドールの10thワンマンライブを見に行きました。初期メンバー、今野梨奈ちゃんの卒業も見届けました。帰り道で慶應義塾大学の前を通りかかり、慶應ボーイのような顔をして歩きました。

12月


 12月には、Lapisの永島美玲ちゃんの生誕祭を見に行きました。小川さくらちゃんもOGとしてゲスト出演しました。インターネッ友のぬるぬるさんとエブリデイひもじいさんと僕とさくらちゃんでチェキを撮りました。まるで2人に祝福される新郎新婦のように見えます。でも僕とさくらちゃんが結婚する可能性は99%ありません。1%くらいはあります。

ドリーミングワークスの10周年記念ライブに行ってきました

https://x.com/officedmw_2014/status/1849654687831888177より

 11月10日の日曜日に、大宮アイドールが所属する事務所、ドリーミングワークスの10周年記念ライブに行ってきました。最初は行くかどうしようか迷っていたんだけど、先月Lapisを卒業した小川さくらちゃんがOGとして出演するという発表があったので、行くことに決めました。

 当日の朝、僕はライブ会場のシアターマーキュリー新宿まで出かけることをびびっていました。なんとなれば、このところ心臓の調子が不安定で、しばしば動悸や不整脈が発生していたからです。道中で心臓に異常が起こらないよう祈りながら、僕は埼京線の電車に揺られ、なんとか新宿に到着しました。




 シアターマーキュリー新宿は、新宿マルイ本館の8階にあります。生まれて初めて足を踏み入れる会場でしたが、客席が階段状になっており、後ろへ行くほど高かったので、後方で彼氏ヅラをしていた僕もステージが見やすかったです。とても良い会場だなと思いました。

 ドリーミングワークス定期公演に来たことのない人は無料、とのことだったから、僕は無料のチケットを申し込んでいました。でも「10年前から大宮アイドールを応援している僕が定期公演に来たことないなんて、果たして信じてもらえるだろうか?」と不安でした。やや緊張しながら受付のスタッフに電子チケットを提示すると、拍子抜けするくらいすんなりと僕の無料チケットを受け入れてくれました。僕はホッと胸を撫で下ろしながら入場特典のチェキを受け取りました。大宮アイドールの青色担当、渡辺綾ちゃん(37歳)のチェキでした。横浜DeNAベイスターズの熱狂的なファンであることで有名な渡辺綾ちゃんです。チェキにはサインが書いてなかったため、家に帰ってから自分で書きました。横浜優勝おめでとうございます。

 酒を飲みたいところだったけれど、心臓を刺激しないように、ドリンクはジンジャエールを注文しました。僕はフロア後方の左端に立ち、ジンジャエールを飲んでいると、後ろから肩を叩かれました。振り返ると、昔からのオタク友達のせいもんさんがいました。せいもんさんは「久しぶりですね。さくちゃんを見に来たんですか?」と尋ねます。僕は照れ笑いを浮かべながら「はい」と答えました。

 正午ちょうどにライブは始まり、トップバッターはアイドールBRAVEでした。それからドリーミングワークスのスタッフ3人によるライブがあり、シャッフルユニット3組によるライブがあり、OG5人によるライブがありました。先月の20日にLapisを卒業したばかりの小川さくらちゃんがOGとして登場し、「OG出演するの早すぎるだろ!」と改めて思ったけど嬉しかったです。Lapisにいた頃は黒かったさくらちゃんの髪色は、金髪に近い髪色になっていて、超かわいかったです。僕は胸がドキドキするのを感じ、「これは恋かもしれないな…」と思いました。でもアイドルを卒業してOGとなった女の子に恋をすることほど悲しいこともないので、恋心がこれ以上大きくならないよう天に祈りました。


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 元大宮アイドールの白川ももちゃんは、相変わらず非常に可愛かったです。近いうちにメンバーが2人卒業してしまうし、できれば大宮アイドールに戻ってきてほしいです。かつて僕はももちゃんに「やめないで~!」と連呼していたけど、今は「戻ってきて~!」と連呼したいです。


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 同じく元大宮アイドールの佐野あゆみちゃん(あゆみん)は、現在ドリーミングワークスのスタッフとして働いているんだけど、現役のアイドル顔負けの堂々たるパフォーマンスを見せていました。めちゃくちゃカッコよかったです。スタッフだけしているのは惜しい存在だと思いました。

大宮アイドール3期研修生の頃のあゆみん

 元アイドールBRAVEの若月楓莉ちゃん(かえりん)はとても綺麗で素敵な女性になっていました。かつて僕はかえりんのことを「場末の疲弊したキャバ嬢」と呼んでいましたが、もはやその面影は少しもなかったです。その節は本当に申し訳ありませんでした。


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 同じく元アイドールBRAVEの兼石はるかちゃん(はるぴ)は、以前と変わらぬ可愛らしさと穏やかさを見せ、美声を響かせていて、とても懐かしい気持ちになりました。はるぴの透き通るような歌声が、以前も今も僕はとても好きです。


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 当初は、OGとして元大宮アイドールの柚木未桜ちゃん(みおぽん)が出演する予定だったらしいです。でも直前に「おめでた」であることが分かり、出演できなくなったようです。あゆみんのX(旧Twitter)に書いてありました。みおぽんに子供がいるらしいことは、だいぶ前に風の噂で聞きました。僕はみおぽんに恋をしていたわけじゃないのに、なぜか結構ショックを受けました。でも「若くして母親になるのはみおぽんらしいな」とも思いました。いつかまたみおぽんの歌って踊っている姿が見たいし、昔みたいにくだらないことで笑い合いたいです。みおぽんは、僕がどんなに深刻に落ち込んでいても、「ふちりん、大丈夫だよ!」とすごい軽いノリで言って屈託なく笑っていました。そんなみおぽんに僕はどれだけ救われたか分かりません。


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 OGライブのあとにはLapisのライブがあり、咳をし過ぎて肋骨を骨折した小林史緒里ちゃん(しおりん)の代打として、急きょOGの小川さくらちゃんが出演しました。咳をし過ぎて肋骨が折れるアイドルなんて初めて聞いたし、面白すぎるんだけど、不謹慎なので笑わないようにしています。しおりんお大事に…。無理せずゆっくり休んでね。

https://x.com/shiori_lapisより


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 Lapisのあとには、大宮アイドールのライブがありました。ものすごく気合いの入ったライブで、控えめに言って最高でした。特に今野梨奈ちゃん(りなりー)は魂から声が出ているような歌唱をしていて、心が強く揺さぶられました。すごく色気もあるし、りなりーは今アイドルとして絶頂の時を迎えているような気がします。11月24日に卒業してしまうのが非常に惜しいです。でも本人の意思は固そうなので受け入れるより仕方ありません。せめてりなりーの最後の晴れ舞台をしっかり見届けたいと思います。ちなみに11月24日は、第1部が大宮アイドール10thワンマンライブで、第2部が今野梨奈卒業公演となっています。僕はお得な通しチケットを購入しました。新規の人と、久しぶりに現場に来る人は1,000円で入れるみたいです。

https://x.com/idoll_omiya/status/1854146941179117920より

 ライブの最後には、みんなで集合写真を撮りました。僕はこの写真の右上のほうにいるんだけど、妙にぼんやりと写っています。はっきり言って亡霊にしか見えません。もしかしたら僕は、もう既に死んでいるのかもしれません。

https://x.com/officedmw_2014/status/1855610485678522868より

Lapisの小川さくらちゃんの卒業公演に行ってきました


【夏の思い出】七里の夏祭りで酒を飲んでアイドルのライブを見た日 - YouTube

 みなさんこんばんは、ふっち君(ふちりん)です。先日、YouTubeに新しい動画を投稿しました。七里商工会夏まつりに行ってきた時のVlogです。夏まつりの雰囲気と、大宮アイドールのライブの最高さを楽しめる動画になっているので、ぜひご視聴ください。チャンネル登録と高評価ボタンを押して頂けると嬉しいです。

 ところで、10月20日の日曜日には、Lapisの小川さくらちゃんの卒業公演に行ってきました。Lapisは、大宮アイドールと同じ事務所のアイドルグループで、今では大宮アイドールと同じくらい人気があります。僕は最初、Lapisの中では齋藤愛理ちゃんが好きだったんだけど、愛理ちゃんはかなり早い段階でグループを脱退してしまい、推しがいない状態になりました。それでも何となく店舗*1に通っているうちに、パワフルイエロー担当の小川さくらちゃんとよく話すようになり、彼女の人間としての能力の高さに幾度となく驚かされました。頭の回転がすこぶる速く、こちらが何を言っても当意即妙の受け答えをするし、お給仕の仕事もテキパキこなすし、アイドルとしてのパフォーマンスの完成度も高い。この時さくらちゃんは21歳だったから、「21歳にしては人間としての完成度が高すぎるんだけど! もしかして人生2周目なのでは?」と思い、僕は勝手にさくらちゃんのことを「人生2周目系アイドル」と呼ぶようになりました。

 さくらちゃんは僕の年齢の半分くらいなのに、僕より圧倒的に人間としての能力が高いので、さくらちゃんのことを尊敬のまなざしで見つめていました。人生2周目ということは、さくらちゃんは実質的には100歳くらいです。僕よりいちじるしく年上の先輩です。僕はさくら先輩から人生について色々学びたいと思い、Lapisちゃんのいる日の店舗に足しげく通いました。そしてふと気づいたらLapisでの推しメンは小川さくらちゃんになっていたし、そののちには、さくらちゃんに恋心のようなものを抱きはじめました。それは動悸や不整脈ではなく、胸のときめきだったと思います。僕は、アイドルへのガチ恋には苦い思い出があるので、好きになり過ぎないように気を付けながら、さくらちゃんと接していました。その努力の甲斐あって、最後までさくらちゃんへの「好き」はガチ恋までには至りませんでした。卒業公演で、さくらちゃんと別れるときに抱いていた感情は、「恋かもしれないくらい好き」でした。もし僕が恋心に抑制をかけていなかったら、今頃はさくらちゃんに完全にガチ恋をしていて、さくらちゃんロスによって精神が崩壊していたかもしれません。

 さくらちゃんの卒業公演は、会場が渋谷DAIAで、開場は午前10時30分だったので、大宮に住んでいる僕はかなり早起きする必要がありました。午前8時に起床し、めったに付けないコンタクトを付け、朝食を食べずに心臓の薬を飲んで家を出ました。そして最寄り駅から大宮駅に行き、大宮から渋谷に行きました。電車の中で動悸や不整脈が出たらどうしよう、という不安があったけれど、それはとりあえず大丈夫でした。渋谷には綺麗な青空が広がっていて、街はいつもよりキラキラしていました。

 僕は心臓の調子を確かめるようにしてスクランブル交差点を渡り、渋谷DAIAのほうへと向かいます。渋谷DAIAには石川梨華ちゃんのバースデーイベントで何度か行ったことがあり、迷うことはありません。途中で朝食をとっていないことを思い出し、セブンイレブンに寄って塩むすびを一つ買い、近くのベンチに座ってむしゃむしゃと食べました。美味しい塩むすびを腹の中におさめて腕時計を見ると、午前10時43分。そろそろ会場に入ることにした僕は、腰を上げて渋谷DAIAへ向かいます。スタッフにチケットを提示し、ドリンク代600円を無愛想なお兄さんに支払い、ウーロン茶を受け取ります。酒も飲めるのかもしれないけど、飲むつもりはなかった。酒を飲んだら動悸や不整脈が出てしまうかもしれないから。それが酷ければ、救急車が来てしまうかもしれないから。もしそうなれば、さくらちゃんの卒業公演が台無しになってしまうから。

 渋谷DAIAの中に足を踏み入れると、そこはほぼ満員の状態だったので、僕はとりあえず入口付近に立ち、早期予約特典のブロマイドを見ました。小川さくらちゃんと大原めいちゃんが仲良さそうに写っています。めいちゃんはLapisのライトグリーン担当で、さくらちゃんとは大の仲良しです。「さくらちゃんが卒業したあとの、めいちゃんのメンタルが心配だな…」と思いながら写真を裏返すと、そこには僕へのメッセージが書いてありました。さくちゃん、こちらこそありがとう。僕も大好きです。

 ウーロン茶を飲んでいたら尿意を感じ、トイレに行きました。するとそこには育児休業中のスタッフ、森ちゃんがいました。僕は森ちゃんの隣りに立って小便器におしっこをしながら、森ちゃんに「さくちゃんが卒業したらどうするんですか?」と問われ、「うーん、わからないです…」と答えました。ちなみに森ちゃんは、同じくスタッフの遠田さんとYouTubeチャンネルを立ち上げるらしいです。たぶんお笑い系の。「ふちりんさん目指して頑張ります!」と森ちゃんは言っていたけど、僕は底辺YouTuberなのですぐに追い抜けると思います。

 卒業公演は、午前11時ちょうどに始まりました。暗闇の中にたくさんの黄色いサイリウムが灯り、サイリウムを持ってくるのを忘れたことに気付きました。生きて会場までたどり着けるかどうかの不安で、頭の中がいっぱいだったから、サイリウムのことをすっかり忘れていました。僕はサイリウムを不所持の上に、後方で彼氏面をしていたにもかかわらず、ステージ上のさくらちゃんと何度か目が合いました。あるいは、目が合ったような気がしました。あまりレスをしないタイプのアイドルであるさくらちゃんが、最後の最後に何度もレスを送ってくれて、とても嬉しかったです。僕にとっては、アイドルと目が合えばレスです。それが気のせいだとしても、レスです。さくらちゃんは卒業公演用の、まるで天使のような衣装を着ていて、他の4人のメンバーは過去のさくらちゃんの黄色い衣装を身にまとっていました。大原めいちゃんはお団子ヘアーをしていました。それはさくらちゃんがよくやっていた髪形だったので、ときおり、めいちゃんがさくらちゃんに見えました。

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 最後の曲は、Lapisの曲の中で最も盛り上がる『Secret Honey』でした。そのとき、僕は生まれて初めて「アイアイ」*2をやりました。僕は相変わらず後方で彼氏面をしていたのですが、僕の立っている地点が、「アイアイ」の中心点の近くだったのです。サビで「アイアイ」が始まると、僕の周りの人びとが一斉に腰をかがめ、それから立ち上がり、両手の人さし指で天を何度も激しく突きました。「アイアイ!」の掛け声とともに。この状況では、後方彼氏面の僕も「アイアイ」をやらないわけにはいきません。僕は2回目から「アイアイ」に参加し、腰痛を気にしながら腰をかがめ、ゆっくり立ち上がり、両手の人さし指でひかえめに天を何度か突きました。「アイアイ…!」と小声でつぶやきながら。「アイアイ」をやったせいかは不明だけど、そのあと持病の腰痛がやや悪化しました。

 さくちゃんは、最後のMCで「さくならどこに行っても上手くやれると思います」と発言し、本当にその通りだと思いました。さくちゃんは人生2周目で、ありとあらゆる能力が著しく高いので、どこに行っても絶対に上手くやれると思います。さくちゃんが上手くやれない場所は地球上にほぼほぼ存在しないと思います。ただ、人は恋をすると頭がおかしくなり、どれだけ能力が高い人でも変な間違いを犯してしまうので、恋についてだけは気を付けてほしいです。僕は恋をして変なことをし過ぎた人生なので、最近は恋をしないように重々気を付けています。

 卒業公演が終わり、いったん外に出て物販の列に並びました。さくらちゃんのチェキチケットを1枚購入します。そして再び会場に入り、さくらちゃんのチェキ列に並んでいると、のぶさんが僕の後ろに並びました。のぶさんの後ろにはおさむさんが並び、「ふちりんさん大丈夫ですか? さくちゃんが卒業したら死んじゃうんじゃないですか?」と心配してくれました。ここ数年の僕は、さくちゃんの支えによって何とか生命を維持していました。さくちゃんは僕に会うたびに、「次のLapisのワンマンライブまでは生きよう!」などと、僕に生きる目標を提示してくれていたのです。さくちゃんがいなければ、僕はもうすでに死んでいたかもしれません。命の恩人です。さくちゃんはある日、「私ね、ふちりんの命を背負ってる自覚あるよ」と言っていました。長い間、そんな重いものを背負わせてしまって、すみませんでした*3。卒業後は、その重荷を下ろして、自由にのびのびと生きていってください。僕は、さくちゃんがいなくても、強く生きていくことができると思います。だって僕の胸の中には、さくちゃんとの幸せな思い出がたくさん息づいているから。ある日、僕は大宮アイドールカフェに行こうとして、カフェの入っているビルの前に立っていました。すると上の方から「ふちりん!」という声が聞こえました。見上げると、2階のカフェの窓からさくちゃんが笑顔で手を振っています。僕は照れ笑いを浮かべながら手を振り返し、「まるで青春の1ページみたいだな…」と思いました。そのときの思い出は、きっと一生忘れることはないでしょう。

さくらんど住人表を首から下げてチェキを撮りました

 チェキ列に1時間くらい並んで僕の番が来ると、緊張で動悸が激しくなっていました。心拍数は1分に100以上ありそうです。ここで倒れるわけにはいかない、と思いながら前に進み、さくちゃんに手を振ります。「さくらんど住人表に写真貼ってるの、ふちりんだけだよ!」とさくちゃんは笑います。さくちゃんは、僕が渋谷まで無事に来られたかどうか心配してくれました。「なんとか来れました。さくちゃんのおかげで、今まで生きて来られたよ。ありがとう」と告げると、さくちゃんは目に涙を浮かべていました。そのとき僕は思いました。「ああ、さくちゃんの今までの優しさは、全て本当のものだったんだ」と。さくちゃんに別れを告げて、スタッフからチェキを受け取ると、僕は会場の隅っこに行ってチェキを眺めました。少しずつ浮かび上がってきたさくらちゃんは、いつもの笑顔ではなく、少し切なそうな顔をしていました。


*1:アイドル育成型ライブカフェ アイドール。通称は大宮アイドールカフェ。

*2:ヲタ芸の一種。

*3:僕なんかの命は軽いのかもしれませんが…。

『恋愛社会学 多様化する親密な関係に接近する』について

 2024年10月7日に発売される書籍『恋愛社会学 多様化する親密な関係に接近する』(高橋 幸・永田夏来 編)に僕の名前が載っています。「ふっち君」ではなく「ふちりん」という名前で。Amazonに掲載されている目次の下のほうをご確認ください。恥ずかしながら「ふちりん」という名前があります。「ふちりん」はもともと、「ふっち君」をより可愛くしようと思って考えた名前です。かなりふざけた名前なので、こんなちゃんとした本に載るのは恥ずかしいですが、嬉しさもまたあります。よく考えると、市販される本に僕の名前が載るのは初めてのことだから*1。これによって、僕の名前とガチ恋が後世に語り継がれることになるかもしれません。ブログやSNSはいつ消滅してもおかしくないけど、市販された本が消滅することは滅多にないですからね。この本に書かれているガチ恋に関する論によって、アイドルへのガチ恋ステレオタイプな見方をされることなく、より深みのある理解の中で語られるようになったらいいなと思います。まあ僕はインタビューを受けて訥々と思いを語っただけで、論文を書いたのは上岡磨奈さんなんですけどね。僕は確認のために先に読ませて頂きまして、とても興味深く面白い内容でした。みなさんにも是非読んでほしいなと思います。

 僕は2022年の真夏に、大宮駅前にあるガストで、磨奈さんからインタビューを受けました。そういえば以前、ある事業者からガチ恋についてインタビューを受けたことがあります。そのとき、担当者の人とガチ恋の是非について議論になり、僕はほとんど論破されました。人は、ガチ恋しているオタクを見ると論破したくなるみたいです。この事業者の人だけではありません。ネット上でもリアル世界でも、僕のガチ恋を論破しようとする人はたくさんいました。そして僕はほぼ毎回論破され、悲しい気持ちになりました。でも論破されたからと言って、僕のガチ恋が消滅することはなかった。弱まることもなかった。というのは、僕は論理や効率、可能性を考えてガチ恋をしているわけじゃないからです。それらとは全く別のところ、心の中でガチ恋をしているのです。そしてそのガチ恋のパワーはいちじるしく強いのです。それが論理的におかしくても、どれだけ効率が悪くても、可能性が極めて低くても、ガチ恋のパワーが強すぎるために、ガチ恋をやめることはできないのです。

 ガストで磨奈さんからインタビューを受けたときは、論破されるようなことは全くなかったので、わりと心穏やかな状態でインタビューを終えました。「わりと」と書いたのは、石川梨華ちゃんへのガチ恋と正面から向き合って何かを語るというのは、それだけで精神的にかなりしんどいことだからです。ガストでのインタビューを終えた我々は、2人で大宮駅東口から徒歩7分のところにある大宮アイドールカフェに行きました。我々がテーブル席につくと、当時まだ大宮アイドールのメンバーだった白川ももちゃんが、ぴょんと跳ねるようにして現れ、初対面の磨奈さんに向かって「ふちりんの推しメンです!」と自己紹介しました。そのことが非常に強く印象に残っています。僕はイコラブの『絶対アイドル辞めないで』じゃないけど、白川ももちゃんに会うたびに「やめないで!」と懇願していました。しかしももちゃんは、2022年9月3日、卒業ライブのチェキ会で、僕の懇願の真似をして「やめないで~」と可愛らしく言い、大宮アイドールを卒業していきました。

白川ももちゃんと僕。(株)ドリーミングワークスのスタッフが撮影

*1:あとで本文を確認したところ、田中太志という本名も載ります