2014年6月1日(日)ファンクラブイベント〜石吉(小)〜 夜の部

 ファンクラブイベント〜石吉(小)〜がありました。梨華ちゃんに会うので、僕は手持ちの服で最高のおしゃれを目指しましたが、結果的に全身ユニクロとGUになってしまいました。

 このイベントのちょっと前に、AKB握手会でアイドルと警備員が刃物で傷つけられるという恐ろしい事件が起こりました。ホイミスライムとして、激しい怒りを感じています。アイドルが傷けられたことではなく、人間が傷つけられたことに怒っています。その事件の影響を受けて、この日のイベントでも厳戒態勢が敷かれていました。鞄のチェックがされたとしても、以前はチラ見程度のものだったような気がするけど、今回は係の者がヲタ一人一人の鞄を机の上に置いてペンライトで照らし、念入りに中を確認していました。僕はたまたまAKB恋するフォーチュンクッキーのミニうちわを鞄に入れていたので、気まずい気持ちになりました。

 梨華ちゃん生写真などのグッズを、合計7千円ぶんくらい購入しました。しかし、現在にいたっても、まだ袋から取り出すことができていません。それらを見たら、間違いなく胸が苦しくなってしまうので、それが恐ろしいのです。いつの時代の乙女だよ!と思います。おっさんなのに。部屋に貼ってあるポスターは慣れてるから見てもわりと大丈夫です(少しはドキドキします)。

 この日のイベントでは、メンバーの良いところをヲタが褒めるという企画があり、事前にホームページで褒めメールが募集されていました。それで僕も梨華ちゃんを褒めるメールを送ったんだけど、蓋を開いてみたら、それは大喜利みたいな感じの面白コーナーでした。僕は何を勘違いしたのか、以下のように、原稿用4分の3くらいかけて切々と梨華ちゃんを褒めてしまいました。

 こんにちは、ふちりんです。梨華ちゃんの良いところは、たくさんありすぎて何日もすごく悩み、メールの投稿が締切ぎりぎりになってしまいました(笑)。それでもあえて一つ挙げると、デビューから14年くらい経った今でも、アイドルらしさがぜんぜん失われないどころか、日々どんどん可愛らしく、アイドルらしくなって行っていて、毎日ブログなどで梨華ちゃんの魅力が新しく発見されるところです。そして、けっこうおっさんになってきた僕たちの胸を未だにときめかせてくれて、青春時代につなぎとめてくれるところです。梨華ちゃんのおかげで、僕は毎日ときめくことができて、青春を送ることができて、若くいられてるような気がします。梨華ちゃん本当にありがとう。大好きです。

 イベントで読み上げられた褒めメールは、長くても3行くらいのもので、簡潔に推しメンを褒めていたので、「やべえ! 僕の褒めメールの場違い感すごい! もし読まれたら変な空気になる!」と心配しましたが、当然というか何というか、僕の深夜のラブレター的長文褒めメールは読まれませんでした。僕はどうも、空気が読めていません。面白が求められてるところで真面目を発揮し、真面目が求められてるところで面白をしようとしてしまいます。

 その褒め企画は、ヲタが投稿した褒めメールを読み上げ、誰が褒められてるかをメンバーが推理して当てる、という面白い企画で、大いに盛り上がりました。
 この企画を含め、今日のイベントで梨華ちゃんが何か印象的なことを言うたびに、「あ、こんど梨華ちゃんのブログにこういうコメントを書こうかな!」といちいち考えている自分に気付き、アイドルブログコメント脳になってる!と思いました。「あ、これツイッターで呟こうかな!」ともいちいち考えるので、ツイッター脳でもあります。

 イベントの最後に、握手会が行われました。いつもは鞄を持ったまま握手するんですが、今回はイスの上に置いていくよう指示されました。貴重品は携帯するよう言われたけれど、僕にとっての貴重品は、梨華ちゃんとの思い出などの形のないものばかりなので、とくに何も持たずに体一つで梨華ちゃんたちとの握手に向かいました。また、今でもFCイベントに来る人に、泥棒するような悪い人はいないはずだ、と信じていました。*1

 いつもは係の者に手のひらを見せるくらいだったような気がしますが、今回はボディチェックを受けました。その際、僕は女が好きなせいか、無意識のうちに女性スタッフのところに歩み寄ってしまい、「男性は男性スタッフからボディチェックを受けてくださーい」と指示されました。男性スタッフは、僕のジーパンのポッケにぎこちなく繊細に触りました。

 小川さんには「お疲れさまです!」、吉澤さんには「楽しかったです!」と言いました。しっかり声が出るか不安だったけど、最初の小川さんと二番目の吉澤さんで、すごい爽やかボイスが出たため、自信が湧きました。ところが最後、肝心の梨華ちゃんで、なぜか僕の爽やかボイスは死に、体の内奥の暗い小さな穴から這い出てきたようなカスカスの声が出てきたので「え?」となりました。「楽しかったよ!」という僕の声は、おそらく梨華ちゃんの耳には、聴いたことのない新種の言語として届いたと思われます。梨華ちゃんはとくに何も言わなかったような気がします。だけど梨華ちゃんは、表情はやや硬いものの、僕の目をしっかり見て、いつも以上に力強く手をギュッとしてくれて、言葉以上の何か温かいものが、しっかりと僕の心に伝わってきました。手が離れた後、僕は優しいつもりの笑顔を梨華ちゃんに向けて、ひらひらと手を振りました。梨華ちゃんはそのひらひらに応えるべきか、次の人との握手に移行するべきか迷うような素振りを一瞬見せて、次の人の方へ顔を向けました。

 厳戒態勢の中での握手会だったけど、吉澤さんも小川さんも梨華ちゃんも、いつもと全く変わらない様子で握手してくれました。その変わらなさに、ヲタに対する大きな信頼と愛情を感じて、嬉しかったです。こんなに僕らのことを信頼し、愛してくれるんだから、僕らも信頼と愛をお返ししていかないといけないな、と思いました。

 梨華ちゃん握手した後の僕は、完全に気が動転していました。「うわーん! 梨華ちゃんかわいいよお! 大好きだよお!」と心の中で泣き叫びながら、最寄り駅とは90度異なる方向に向かってしばらく歩いてしまいました。なんとか電車に乗れたと思ったら、降りるべき駅を2駅ほど通り過ぎてしまい、気が付くと見知らぬ駅にいました。もう帰れないかもしれないぞ、と不安になったけど、だんだん落ち着きを取り戻し、大宮のメイドカフェに帰り着くことができました。

 カウンターの左端に座ると、「握手のとき梨華ちゃんに何て言ったんですか?」とメイドさん(伊織ちゃん)に訊かれ、僕はその時のセリフを再現してみせました。すると、「楽しかったよ!」と、爽やかで包容力のあるイケボイスが出てきたので、何でこの声が梨華ちゃんの前で出なかったんだよ!てなりました。

*1:でももしかしたらいるかもしれないので、僕の真似はしないでください。