ポップジャム


 夜の12時ごろに起きてポップジャムを見た。司会がTMレボリューションにかわっていた。梨華ちゃんのすぐうしろにはアンジャッシュがいた。TMレボリューションが梨華ちゃんを口説いたらどうしよう。アンジャッシュが二人がかりで梨華ちゃんのおっぱいを後ろからもみしだいたらどうしよう。梨華ちゃんがそれらを喜んで受け入れたらどうしよう。と僕は気が気じゃなかった。


 どうも僕は梨華ちゃんがTVに映っていると変な姿勢になってしまう。前のめりに正座したり不自然な座禅を組んだり無意味につま先立ちしたりする。そのうち逆立ちしてTVを眺めるんじゃないかという気もする。「梨華ちゃん!上下逆で見てもかわいいね!」とか言って。逆立ちしながらリカニーなんかしちゃったりしてね。精液はいったいどんな飛び方をするんだろう。きっと僕の目の前に鈍くかがやく白い雨が降るんじゃないかと想像する。まあそれはそれとして、今日は立ち膝をして梨華ちゃんを眺めた。やっぱり前のめりになって。


 吉澤さんが梨華ちゃんに宛てて手紙を読んだ。梨華ちゃんには5年間いろいろなことがあったんだ。泣いたり笑ったり怒ったりしたんだ。もしかしたら誰かに恋をしたりもしたかもしれない。もしかしたらウンコなんかもしたかもしれない。長期の便秘になやまされたりもしたかもしれない。このままずっと処女のままでわたしいいのかしら、なんてことも思ったかもしれない。まあその件については今も悩んでいるんだろうけど。そんなことに想いを寄せたら、右の目から涙が流れた。


 僕も梨華ちゃんのことを好きになって、それこそ死ぬるほど恋こがれて、2年半の間ずっと梨華ちゃんのことばかり考えて生活してきて、本当にいろんなことがあった。好きすぎて切なくてたまんなくて夜な夜な枕をびしょびしょにして「いい年をしてよだれを垂らすなんてみっともない」とママンに叱られたり、梨華ちゃんの話がおもしろすぎて口が裂けるほど笑ったり、梨華ちゃんのうますぎる歌唱に感動して鳥類顔負けの鳥肌を立てたり、泥酔しておもしろ半分でリストをカットしてみたり、リカニーを連続でやりすぎてちんこが真っ赤になってしばらく不能者になったり。そんなことが思い出されて、こんどは左の目から涙がこぼれた。


 梨華ちゃんは泣いてなかったのに、僕ばっかり泣いてた。明日は梨華ちゃんは泣くだろうけど、僕は泣かないようにしよう。泣くのは下だけにしておこう。なにしろ梨華ちゃんの前途は洋々だし、卒業はめでたいからね。