輪ゴム


 なんやパッくんとゆう君が早稲田寄席研の「輪ゴム」(女性二人組)と飲んでるっていう話で、ふっちさんも来ませんかっていうので、急遽行くことになった。新宿まで。
 寄席研のライブは何度か見に行ったことがあって、正直輪ゴムの二人はめちゃくちゃかわいいなと思っていたので、呼んでもらって非常に嬉しく思った。しかも輪ゴムが是非ともふっちさんに会いたいと言っていたらしく、本当に光栄の至りだった。


 新宿について、海峡に入ると、輪ゴムが普通に居た。いらしった。いつも客席から眺めることしかできなかった、密かに憧れていた人と酒が飲めるなんて! マジめっちゃかわいいんだけど・・・。EちゃんもMちゃんもなんだこれっていうくらいキャワスで僕は頭がくらくらした。オヤジくさい表現をするけど、ふたりともピチピチギャルだった。こんな、若くて可憐な二人が僕を見て「あ、ふっちさんですか、会いたかったんですよお」みたいなことを言うから僕はへどもどした。そんでいきなりこんな質問をされた。


「あの、ふっちさんは梨華ちゃんが好きなんですよね?」
「ええそうですが」
「もし、梨華ちゃんそっくりの女の子が現れたら、どうしますか?」
「え? そうですね、そんな子が現れても、僕は動じませんね」
「いや、ほんとに、本音を言ってください」
「やっぱりですね、いくら梨華ちゃんそっくりでも、その子は梨華ちゃんじゃないので、だめです」
「わあ・・・すごい・・・真実の愛ですね・・・」


 なんだろうな、この居たたまれない感じは。この何とも言いがたいもやもや感はどうしたことか。誰か僕に説明してくれよ。とりあえず僕はこう思う、それが真実の愛でも、結局ひとりよがりのものだし、梨華ちゃんとはどうにもなりやしないっていう事実が、もやもや感の原因ではないか。ああだめだ、よくわかんない、とにかく胸が苦しい、霧がたちこめる。ああ。なんだかすごくみじめだ。


 で、結局、僕はシモネタに走った。それしか生きる道はなかった。フトモモがどうとか言ったし、二の腕がどうとか言った。オナニーの話もした。そして最終的には、輪ゴムニーをしたことがあります。お世話になっています、的なことも言った(したことないけど)。輪ゴムニーって何ですかと彼女らは言い、輪ゴムニーとはこれこれこういうことですよという説明を、ゆう君がした。輪ゴムの二人は「光栄です、どんどん使ってください」みたいなことを言った。僕は、なんていうか、決定的な変態だったと思う。「あーゆう君、あーイク」という喘ぎ声を、調子にのって出した。でもそうするよりほかにしようがなかった。


 輪ゴムの二人は、本当におもしろかったし、変態の僕に対しても優しかった。そしてかわいかった。あーなんだよ、あーちくしょう、かわいいな。あーくそ、僕には梨華ちゃんがいるのに、なんでこんな気持ちになるんだろう。あーだめだ、あーリカニーしよう。あー輪ゴム・・・。じゃなくて、あー梨華ちゃん・・・。