美勇伝を、初めて、生で見た。
梨華ちゃんが美しすぎて失禁しそうになった。ちょっと漏れた。
双眼鏡で、凝視、凝視、凝視しながら、
「梨華ちゃん・・・いいよ・・・最高だよ・・・たまんないよ・・・
そう・・・もっと・・・激しく・・・ああ!・・・梨華ちゃん!」
と、心の中でつぶやいたつもりが、口に出して言っていた。
僕のとなりに座っていた貴婦人に聞かれちゃったかもしれない。
双眼鏡のぞきながらそんなことを口走る人間って、
客観的に見たら死ぬほど気持ち悪いと思った。
主観的に見ても気持ち悪いと思った。たぶん死んだ方がいい。
梨華ちゃんには、後光がさしていました。
「ああ・・・まぶしいよ・・・梨華ちゃん・・・目がくらみそうだ・・・」
舞台のライトが、思いっきり僕の方に向けられていて、まぶしかった。
おかげで、梨華ちゃんの姿がよく見えなかった。
マジ、ふざけてんの? 何なのコレ? 嫌がらせ?
何が後光だよ? 後光とかいう問題じゃねーんだよ。
「どう、粋な演出でしょ? 後光がさしてる感じをイメージしてみました」
とか訳わかんねーこと言ってんじゃねーよ。
粋でもなんでもねーよ。見えねーんだよ。
ピンポイントで俺を照らすの、止めにしてくれないかしら?
美勇伝楽しみにしてたのに・・・。
眩しかったけど、それでも、部分的には見えました。
僕はなにしろ、美勇伝の「あのフリ」を見たかったのである。
「例のフリ」を見るためだけに横アリまでわざわざ来たと言っても過言ではない。
「あのフリ」「例のフリ」とは、すなわち、
「もてあます恋のヌケガラ♪」と唄いながら股間をまさぐるフリである。
僕は、梨華ちゃんが股間を情熱的にまさぐる光景を、目に焼き付ける必要があったのだ。
どうしても、焼き付けねばならなかった。
僕はそれを以って、オナニーをしなければならないのだ。
果たして、梨華ちゃんによるそのフリが、僕の眼前で執り行われた。
僕は驚愕した。びっくり〜♪ びっくり〜♪ とかし〜ちゃうけどぉ〜♪
ハンパない。
ハンパじゃないんだ。
ま、ま、ま、まーさ! まーさ! 愛してるよまーさ!
まーさぐーり具〜合いがハ〜ンパじゃな〜いよ〜♪
ハンパじゃねえ! アニメじゃない! ホントのことさ!
梨華ちゃん、君には失望した。
まさかね、
まさかだよ。
こんなまさかが起こるだなんて、誰が予想し得ただろうか?
君がまさか、こんなにまさぐるなんてね。
淫乱だよ。下劣だ。売女だ。まさぐりすぎだ。
もっと、上品にまさぐることは出来ないのか?
梨華ちゃんは、股間をね、こう、えぐるように、えぐり出すように、
もの凄まじい勢いで、まさぐっていました。
あそこに、何か入ってんのかな?
えぐり出したいよ〜。僕にえぐらせて頂けないでしょうか。
きっとステキなものが入ってるんだろうなあ。
はあ〜たまらん。
たまらん。
たまらん。
たまらん。
たまらん。たまらん。たまらん。たまらん。たまらん。たまらん。
<結論>
たまらん。