沸騰する


 恋をしちゃいました♪ なんて軽い感じで梨華ちゃんは言うけど、そんなもんじゃないんだ僕は。「恋をしてしまったんだ! 不覚にも!」って頭を抱えながら地面をのたうち回ってわめき散らす感じだ。脳じるが沸騰しているんだよ。梨華ちゃんによってぐつぐつ煮込まれているんだ。じっくりコトコト煮込んだスープだったらまだいいのになって思うけど、残念ながら、ぐつぐつなんだ。泡がものすごい勢いで浮上してボコボコ音をたてて割れていくんだ。もはや脳みそがぐずぐずでどろどろなんだよ。自分でもこんなに沸騰するとは予想してなかった。正直びっくり〜とかしちゃう。梨華ちゃんを見るたびに、梨華ちゃんの声を聞くたびに、温度が上昇するんだ。天井知らずなんだ。これは冷めない、もう冷めない。オナニーしても、冷めない。むしろ火に油を注ぐようなことになってさらに泡が増える。