1回目


 夕方、お父さんとお母さんが演劇を見に出かけたので、僕は家に一人だけになった。やった、こころおきなくリカニーができる! って思ってうきうきした。そして僕は他にだれもいない家の中で色んな声を出しながらリカニーをした。ことを終えたあと、なぜだかしらないけど、とても優しい気持ちになった。写真集を閉じてそれをぎゅっと抱きしめたら、する前よりもことの最中よりも深く深く梨華ちゃんを愛することができた。優しい気持ちが僕の部屋に満ちて、さらに部屋の外にもあふれ出し、家の中の隅々まで満たしていくみたいだった。