かくれんぼ派? 缶けり派?

 これは断然、缶けり派ですね。かくれんぼなんか眠たくてやってられませんよ。缶けりの殺るか殺られるかっていう緊張感がたまりません。かくれんぼは基本的に死を待つのみです。いつか必ず見つかりますし、見つからなければ鬼は飽きて帰ってしまい、あなたは暗い場所で死に近いような寂しさに包まれることでしょう。しかし缶けりは違う。鬼を殺すことができる。殺すっていうか一泡も二泡も吹かせることができる。一人がおとりになり、鬼がそれに気を取られている隙をついて影のごとく缶に忍び寄り蹴っ飛ばすなどしました。しかしあまりやりすぎると缶が何度も蹴っ飛ばされ、鬼が永遠に変わらないような事態になり、鬼が泣き始めます。ですから、あまり缶が蹴っ飛ばされすぎるようなら、わざと見つかるなどの大人の対応をしてあげる必要が出てきます。でも子供はそういう大人な対応ができないため、鬼は鬼でありつづけることがしばしばあり、非鬼は物陰からそれを笑って眺め、しまいには鬼が缶を放置して半べそをかきながら帰ったりします。どちらが鬼だかわかりゃしないですね。こわいこわい。