ベリーズ工房


 小川ほどではないけど、ベリーズ工房も僕の目の前をしばしば通った。目の前で歌っているのを見ていたら、小学生の女の子もそんなに悪くないなと思った。特にりしゃこが美人だった。小学生の女の子を「美人だ」というのは何か変な感じがするけど、りしゃこが実際に美人なんだからしょうがない。とにかく呆れるくらい美人さんだった。そのうえ可憐だった。もしもこの世に妖精というものが存在するなら、きっとりしゃこみたいな姿をしているに違いないと思った。


 あと、まーさが気になった。まあさの焦点の定まらないうつろな瞳を見ていたら、僕の心の中でずっと動かずに眠っていた何かが揺り動かされるような感じがした。僕の中の何かが目覚めてしまいそうになって、何だかこわくなったので、僕はまあさの目を見つめるのをやめた。