2004-11-07 惜別 太宰治の『惜別』を読んだ。 この人の文章は、なんでこんなに美しいんだろう。 一つとして美しくない文がない。 一文一文、読むたびにえもいわれぬ快感を感じる。 あと、情景描写とか、読むのダルかったりするのが普通だけど、 この人の場合は、つるつると自然に頭に文章が流れ込んできて、 自然にその情景が頭の中に形作られる。 内容とかどうでもいいと思えるほどに、 文章が美しく、流れるよう。 天才って、こういう人のことを言うんだろうなあ。