ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

焼肉


 パパンとママンと一緒に安楽亭に行ってきた。焼肉食べるのひさしぶり。お肉スキスキ。だけど梨華ちゃんはもっとスキスキ。


 ママンが機関銃のようにしゃべる。パパンが適当に相づちをうつ。僕は黙々とお肉を食べる。そんな3人。ママンのしゃべりは梨華ちゃんに匹敵するほどうざい。梨華ちゃん以上かもしれない。聞いていてイライラしてくる。ダラダラと長いし、話に核心というものがない。オチもない。どこにも辿りつかないエスカレーターに乗っているような気持ちになる。だから僕はそのエスカレーターの手すりを乗り越えて降りて、お肉をどんどん口に放り込みながら梨華ちゃんのことを考えた。梨華ちゃんと焼肉を食べることを考えた。


ふっち「ねえ梨華ちゃん。お肉のCM出てたよね。見たよ僕。お肉スキスキって歌いながら変な踊りを踊っていたよね」
梨華ちゃん「あら、見られちゃったの。恥ずかしいわ」
ふ「お肉、好きなの?」
梨「好きよ」
ふ「本当に、踊りだしたくなるほどに好きなの?」
梨「踊りだしたくなるほどには、好きじゃないわ・・・」
ふ「じゃあなんで踊っていたの?」
梨「仕事だから・・・」
ふ「大変なんだね。そこまで好きじゃないのに、スキスキなふりをしなくてはならないなんて」
梨「でもまあお肉は『スキ』だから、『スキ』を一つ足して『スキスキ』という状態に持っていけばいいだけのことだから、そんなに難しくはなかったわ」
ふ「演技派だね梨華ちゃん、やるね、なかなか」
梨「ふふふ、お茶の子さいさいよ」
ふ「お茶の子? なにお茶の子って?」
梨「え? いや、よくわかんない」
ふ「よくわかんないのに、お茶の子って言ったの?」
梨「なんていうか、ノリで。けっこうノリだけで突っ走るのよね、わたし」
ふ「なるほど。ノリノリなんだ。さすがだね」
梨「まあね。海苔がスキだしね」
ふ「海苔がスキだから、ノリノリなの?」
梨「いや、じつはそんなに海苔は好きじゃないの・・・」
ふ「じゃあなんで海苔がスキだなんて言ったの?」
梨「だから、ノリで。そんなノリで」
ふ「またノリですか。だんだんムカついてきたな。もうノリはいいから。ノリの話はやめてくれないかな」
梨「なに? なんでそれくらいのことでムカつくの? ノリノリなのは悪いことなの?」
ふ「悪くないけど、ノリの話だけで終始したくないんだよ。時間は限られているんだ。ノリの話よりもっとほかに話すべきことがあるんじゃないかと僕は思うんだ」
梨「なによ、ノリの話にノってきたのはあなたの方でしょう?」
ふ「確かにノったのは僕だ。でも梨華ちゃんは不必要に話を広げすぎたと思う。海苔がスキだなんて言うべきじゃなかった」
梨「たまにはダジャレくらい言いたいのよ、わたしだって」
ふ「そうかい、言いたいのかい。だけどさ、つまらないダジャレにいったい何の意味があるんだ?」
梨「海苔がスキだからノリノリっていうのは、そんなにつまんないの?」
ふ「あんまり気の効いたものじゃないと思うね。残念ながら」
梨「まあつまらないのは認めるわよ。でも、おもしろいかおもしろくないかが、ダジャレの全てじゃないでしょう。わたしはそう思うの。ダジャレを言うことによって、わたしは場を和ませたかったのよ」
ふ「和ませたかった? じゃあなんだ、それまで和んではいなかったということか。梨華ちゃん、君は僕といても和めないというのか」
梨「そんなことないけど・・・ねえ、怒ってるの?」
ふ「怒ってなんかいないよ」
梨「顔がこわいわ。ノリの話くらいで、そんなに怒るなんて、それこそ無意味だわ」
ふ「だから怒ってないって言ってるだろ!」
梨「怒ってんじゃない! なんで怒鳴るのよ!」
ふ「怒ってんのは梨華ちゃん、君だろ!」
梨「ふっち君、あなたよ!」
ふ「そうやってノリだけで怒るのはやめろ!」
梨「もうノリの話はいいのよ!」
ふ「梨華ちゃんが言い出したんだろ!」
梨「あなたがもっとノリに寛容になるべきなのよ!」
ふ「ノリ、ノリ、うるさいんだよ! この生粋の処女が!」
梨「しょ、しょ、処女じゃないわよ!」
ふ「あれ? 何あわててんの? 処女なの? え、マジで?」
梨「あの、しょ、処女っていうか、バージンかもしれない」
ふ「言い方変えてもおんなじだよ、梨華ちゃん、処女なんだ。うわ、20歳にもなって処女とかありえれいな。だっせ、だっさいよ梨華ちゃん、イモじゃん! 処女だっせ!」
梨「なによ、ふっち君だって童貞のくせに!」
ふ「え? そうだけど? それが何か?」
梨「ふっち君だって、童貞なんだから人のこと言えないわ。ださいわ。極めてださいわ!」
ふ「ださい? 童貞がださい? 笑わせてくれるね、どうも。処女のくせに。処女には負けるよ。悔しいけど、処女のだささには勝てない」
梨「なんで冷静なのよ。なんで私だけ興奮してるのよ。なにこの変な感じ」
ふ「もういいよ、梨華ちゃん、ださいもの同士、ださく生きていこうぜ」
梨「そうね、こんなことで腹を立ててもしょうがないわね」
ふ「あ、梨華ちゃん、お肉お肉。あーあ、焦げちゃったな」
梨「あらほんと。真っ黒だわ。なんだか、ノリが付いているみたい・・・」


 という妄想をして、ニヤニヤしていたら、パパンに「おいお前、何をニヤニヤしているんだ。ママンの話がそんなに面白いのか」と言われた。梨華ちゃんとの会話を説明するのはめんどくさかったので、「ママンの話が面白かったんです」と答えた。
 そんなわけで梨華ちゃんはめでたいことに処女。ソースは2ちゃんの狼。梨華ちゃんは非処女とか主張してたark君プゲラウッヒョー。