今日はディナーショー

 午後2時頃に起きる。これでもかというくらい髭をそる。人体に悪影響が出そうなくらい鼻毛を除去する。先日できた口元のニキビにはオロナインを山ほど盛る。肌の乾燥防止にそれを顔の全面に広げる。歯磨きはいつもの倍以上かけてする。

 でも直前になって、やっぱり行きたくないと思う。梨華ちゃんを目の前にして何を言えばいいんだろう。好きだとか愛してるとか言っても、そんなのはわかりきったことだ。好きだったり愛してなかったら、そもそも大金はたいてディナーショーなんか行かない。それに好きとか愛してるなんて、口に出していったら、これほど白々しく響く言葉もない。何を言っても、梨華ちゃんには僕の意図するところは何も伝わらないんじゃないかと思う。でも、無言でいるわけにはいかない。梨華ちゃんを困らせるわけにはいかない。僕は何かを言わなくちゃならない。だけど何を言ったらいいのかさっぱりわからない。昨日からずっと考えていたけれど、これといったものは思いつかなかった。それで僕は、ノープランで行くことにした。どうとでもなれ。どうせ、何も始まらないし、何も終わらないんだ。どう転んだって、僕はどこにも辿り着かないんだ。

 出発する前に、靴を履いて姿見の前に立つ。問題ない。だいじょうぶだ。僕は掛け値なしに梨華ちゃんと釣り合っている。僕が梨華ちゃんと渋谷を歩いていたら、すれ違う人は振り返って僕と梨華ちゃんを均等に眺めやる。とびきりかわいい女の子。憎らしいほど素敵なその彼氏。

 とりあえず大宮駅西口で煙草を吸う。みんなが僕を見る。まいったな。しょうがない。なにしろ僕は憎らしいほど素敵だからな。無理もない話だ。梨華ちゃんも街中にいたらこんな感じなんだろうな。困るよね、こういうのって。みんなに好かれても、抱かれたいと思われても、その全てに応えるわけにはいかないんだから。なにしろ時間は有限だし、身体も一つしかない。僕は不公平なことはしたくないから、誰も抱かないことにした。ただ、相手が梨華ちゃんだったら、公共の福祉とかそんなの抜きで、梨華ちゃんだけを抱きしめてちんこいれる。

 恵比寿駅に向かう電車に乗る。ノープランじゃやっぱりまずいと思った僕は、目をつむって、梨華ちゃんと保田さんに言うべき言葉を考える。保田さんも梨華ちゃんも対等に扱いつつ、梨華ちゃんにだけ僕の切実な愛を届ける方法を考える。だけどそんな方法はいくら頭をひねっても思いつかない。池袋、新宿、渋谷、まだ思いつかない。いっそ対等に扱うのはやめよう。保田さんは梨華ちゃんへの布石にしよう。と僕は考える。「梨華ちゃんに悪い虫がつかないように、よろしく監視おねがいします」と保田さんに言おう。しかし、保田さんおよび梨華ちゃんは「悪い虫がつく」っていう言葉の意味を理解できるだろうか? できないかもしれない。もしそのときは酸素が消えて二酸化炭素が充満したみたいないびつな空気になるだろう。そんなのはいやだ。きっとみんな息ができなくて死んでしまう。僕が死ぬのはいいとしても、無実の人間を、特に梨華ちゃんを死なすわけにはいかない。じゃあ僕は何を口にすればいい? わからない。適切なセリフが一切思いつかない。ねえ僕はいったいどんなふうに口を開閉させればいいんですか?

 しかし誰からの回答もないまま、恵比寿駅につく。まあいいや。やっぱりノープランで行こう。考えれば考えるほど泥沼にはまりこんでいく。そして僕は広尾ラ・クロシェットに向かうんだけど、日が暮れていた上に、いつもならいるはずのヲタ集団もいない。僕は自分の不確かな方向感覚を信じながら、広尾ラ・クロシェットがあるだろう方向に歩いた。しかして僕はそこに辿り着いた。ちょうど開場時間だった。奇妙に紳士的な列に僕は加わった。でも僕だけは違うんだと思っていた。僕だけは優等に紳士的で、僕だけが梨華ちゃんに釣り合う人間なんだと。

 そして会場に入って、別に欲しくもないDVDを買い、梨華ちゃん(と保田さん)の直筆サイン色紙を手に入れる。すげえ、印刷じゃないよ、直筆だよ、梨華ちゃんの。でも残念なことに、それは僕にあてて書いたものじゃなかった。顔のない80人のファンに書いたものだった。そのことに気が付くと、僕はかなり憂鬱な気分になった。

 4人掛けのテーブルについたとき、そこにはまだ誰もいなかった。しばらくすると、その席は埋まる。とりあえずみんなドリンクを頼む。僕はもちろんビールを頼む。みんなに飲み物が行き渡ると、僕が思い切って乾杯の音頭を取る。
 「じゃあ、乾杯的なものをしますか」
 みんなはグラスを差し出し、奇妙な連帯感を伴って乾杯する。
 「保田さんに乾杯」と僕は言う。
 僕も他の3人も微妙な苦笑いをする。悪くない雰囲気だ。
 そのあと、「保田さんに乾杯するくらいだから、やっぱりあなたの推しは保田さんですか?」と正面の人に訊かれる。
 「いやいや、もちろん梨華ちゃんですよ」
 「もちろんて、そこまで言わなくても……」
 「いや、当然もちろん、梨華ちゃんですよ」
 ははは、といかにもディナーショーらしい和やかな笑いが起こる。僕は自分の小粋なジョークに満足した。そして場を柔らかくほぐせたことで僕の役割は終わったと感じて、以降はほとんどしゃべらなかった。ビールばっかり飲んでいた。女の店員さんがいて、その子は梨華ちゃんほどじゃないが保田さんよりかわいかったので、少々気にいる。テーブルの話は右から左に流して、その子ばっかり見ていた。「すいません、中生一つ!」と言おうと考えたけど、しばらく悩んだ末に自粛することにした。これ以上おかしな冗談を言うと頭がおかしいと思われそうな気がした。それはやりすぎだ。せっかく充満した和みエアーをどどめ色に染めたくはない。

 食事が出てくる。カッパリーニだか、ムッソリーニだとかいう料理が出てくる。スパゲッティみたいに見えた。それは梨華ちゃんの手と同じくらい冷たく冷めていた。でも、もともとそういう料理なんだろう。麺全体が親密にくっついていて、一口食べようと思ったら、ほとんど丸ごとついてきた。味は、梨華ちゃんのファンに対する態度と同じくらい淡白だった。でも、もともとそういう料理なんだろう。
 それからグラタン的なものが出てきた。ひどく安っぽいうつわに盛られている。どっかで見たような。そういえば家で使ってるのと同じやつだ。家にあるやつのほうがもしくは高級かもしれない。家にあるやつはたぶん500円くらいなんだけど。でもそのしょぼい器に適当に盛られたグラタン的なものは、とても熱くて美味しかった。ネズミの出るあの居酒屋と同じくらい美味だった。
 僕ははっきり言って、こんな犬のエサみたいな料理なんかより、とにかく酒が飲みたかった。だけど1万4000円も払ってるんだから残すわけにはいかない。そう思って非常に苦しみながら食べた。コンビニにあるような機械的な味わいのケーキも残さず食した。梨華ちゃんも今日ここでこの料理を食べたんだろうか、とふと考える。そんなはずはないだろうな。きっと梨華ちゃんは、出前を頼んで焼きたての上等なピザを食べたに違いない。LかMか迷ったに違いない。
 出されたものはなんとか完食する。喫煙所に一服しにいく。ディナーショー的な華麗さで煙草をふかそうと思った。でも、手が小刻みに震えて灰をスマートに落とせない。肺もうまく煙を出し入れすることができず、ディナーショー的華麗さには遠く及ばなかった。
 丁寧に煙草をもみ消して、僕はお手洗いに行った。ちんこは皮をかむっていた。梨華ちゃんに見られるかもしれないし、きちんと皮をむく。そしてリカニー、はせずに、普通に放尿をする。梨華ちゃん。いっぱい出たよ。

 いよいよショーが始まる。きらびやかな衣装を着た女子が出てくる。保田さん、こんばんは。そして梨華ちゃん、おはこんばんちわ! 2人は、走り幅跳びをすれば届くくらいの距離にいる。保田さんはなんか青いのを着ていて、梨華ちゃんは優しいピンク色のドレスを着ていた。ネックレスがきらきら輝いている。でも梨華ちゃんの笑顔は、もっとずっと輝かしかった。その光が僕の心の中にさしこんで、ごわごわした黒いものが溶けていくような感じがした。そして僕は猛烈な尿意を感じた。さっきしたばかりなのに。酒をのみすぎた。梨華ちゃんが僕の体内の固形物を液体に変えすぎた。どうしよう。ショーの間はトイレ禁止っていうアナウンスがあった。それに、トイレに立ったら不可避的に目だってしまう。そんな目立ち方はしたくない。しょうがない、我慢しよう。1時間くらい我慢したって膀胱は破裂しないはずだ。でも僕の膀胱は、いつ破裂してもおかしくないように思えた。ちんこの先っぽに渾身の力を集中させてライブを見た。だからその間のライブの模様はほとんど記憶にない。梨華ちゃんが僕のそばの通路を歩き回ったりしたけど、僕の目もしっかり見てくれたんだけど、それに感動するような余裕はほとんどなかった。とにかく早く終わってくれ、と思った。このままじゃ漏らす。間違いなく漏らす。大惨事が発生する。ヤフーニュースに載ってしまう。でも梨華ちゃんのことはもっと見ていたいから、終わってほしくない。でも早く終われ。ぐだぐだやってんじゃねえ。こちとら膀胱が破裂しそうなんだよ。だけど、これ以上ないくらいグダグダやってください。右脳と左脳が分離しそうになりながら20分くらい我慢したのち、これ以上は無理だと思った。膀胱は破裂しないかもしれないけど、ちんこ付近の筋肉が持ちこたえられない。もらす。これは冗談ぬきで、漏らす。もう5分も持たない。そう判断した僕は保田さんのソロが終わると同時に席を立った。

 トイレには行けた。席がトイレに近いのが非常な幸運だった。もっと奥の方の席だったら、舞台の真ん前、梨華ちゃんから1メートルくらいのところを前かがみで通るはめになっていた。もしくはそんな勇気が出なくて、大惨事を演出していた。入り口近くの席で、本当によかった。僕はトイレで再びちんこを出した。さっき剥いたのに、また包茎にもどっていた。トイレの中に、梨華ちゃんと保田さんの声が響いてくる。僕はそれを聞きながら、ちんこの皮をむいて、小便をする。身体の筋肉がほどけていくような超絶な安堵感と、死にたくなるくらいの鬱を同時に感じた。そんなのがごちゃまぜになって、泣きそうになった。今テーブルにもどったら、すごい目立ちそう。梨華ちゃんに見られそう。見られたくない。しかしいつまでもトイレに閉じこもっているわけにはいかない。僕は勇気をふりしぼってトイレを出る。梨華ちゃんがこっちを見ないよう祈りながら席まで歩く。部屋が狭い上に80人しかいないし、他に動いてる人いないし、梨華ちゃんは本能的に僕を見たかもしれない。でも、見なかったはずだ。そういうことにしたい。そういうことにした僕は、膀胱の破裂に恐れなくてすむようになり、心を梨華ちゃんに集中させて以降のライブを見ることができた。トイレ行ってよかった。

 そして梨華ちゃんイカの話を始めた。TV番組の収録でどっかに行ってイカづくしの日々をすごしたという話だった。イカをつったりイカを食ったりだとか、とにかくイカについて長いこと語った。うっかりイカ臭いって言っちゃうんじゃないかと、すごく心配だった。けれどイカ臭さへの言及はないまま別の話題にうつったので、僕は安心した。でも少し残念だった。

 梨華ちゃんが『ひとりじめ』をソロで歌った。「今日は石川梨華を、ひとりじめしてください」と梨華ちゃんが言った。他の79人はいないことにして、僕は梨華ちゃんをひとりじめした。梨華ちゃんがこっちを向いたときは、僕だけを見ているんだと思い込んだ。そして実際にそう思えた。梨華ちゃんと見詰め合うと、こんどはさっきとは別のものが漏れそうになった。まぶたがどんどんはれあがっていくような気がした。
 それから今度は「理解して!>女の子」を歌った。イントロを聴いたら、心臓がものすごいことになり、血液は脱線しそうな勢いで身体をかけめぐった。梨華ちゃんはとても楽しそうに歌う。その笑顔は、世の中の恐怖や絶望や、その種の暗いものを一切受け付けないような、完璧で理想的な笑顔だった。僕はそのあいだ、恐怖や絶望をひとかけらも残さず頭からおいやることができた。というかそういうものは希望や幸福に恐れをなして、むしろ自分から出て行った。たとえ僕が梨華ちゃんと付き合ったりできなくたって、別にいいじゃないかという気持ちになった。こんな風に楽しく生き生きと歌ってる梨華ちゃんを見ているだけで、充分じゃないか。これ以上ないような幸せをいま僕は感じているじゃないか。

 ショーが終わって、梨華ちゃんと保田さんが食事ルームを出て行く。暗闇の中を走るオレンジ色の光に照らされてしずしずと歩く梨華ちゃんは、しずかちゃんなんて及びも付かないほどの奇跡的な美人だった。僕は見とれるしかなかったし、笑うしかなかった。なんだこれ、と。

 そしてアンケートを書いて、写真撮影の列に並ぶ。待っているあいだ、隣の席に座っていたK君と話をする。K君は握手に慣れていて、かなり余裕がある感じだった。一方、僕は握手2回目だし尋常じゃなくテンパッていたが、できるだけ余裕がある風にふるまった。初対面の人を相手に「テンパりんぐ、テンパりんぐ」とか言えない。仕切りの黒いカーテンに近づくと、まさにテンパった人の声が聴こえてくる。エンジェルズの写真集がどうこう、と店中にとどろくような大声で言っている。ほとんど叫んでいた。僕はそれをみっともないと思ったが、同時に少し羨ましいとも思った。
 僕はここまでノープランだったけど、ノープランのままじゃ「すいません、ノープランです」って言うしかなくなるので、脳味噌をしぼって考えた。歌詞にひっかけた発言をしようかな。「僕は梨華ちゃんのことが好きすぎてバカみたいなんです」「僕は梨華ちゃんという女の子のことを、もっともっと理解したいです」なんかイマイチだな。それにセリフが長くて噛みそうだ。こういうのって、噛んだら全て台無しなんだ。だめだ、もっと無難なセリフにしよう。ここで唐突に僕の頭に「かげながら」という言葉が浮かんできた。もう次は僕の番だ。かげながら応援してます。悪くない。良くはないけど何しろ時間がない。これしかない。
 黒いカーテンがさっと開かれ、梨華ちゃんと保田さんのもとへ招かれる。梨華ちゃんがいる。とても小さく見える。目が合う。ちょっと不安そうな顔をしている。アイドルという感じはあまりしない。普通の小柄な女の子だ。「こんにちは」と言って二人の間に僕はおさまる。右どなりに梨華ちゃんがいる。僕のとなりに、梨華ちゃんがいる。僕はちんこをおさえる感じのポーズをとり、顔がくずれない程度に微妙に笑う。写真がとられる。右を向いて、梨華ちゃんと握手をする。梨華ちゃんの手は、6月のときよりも温かい。梨華ちゃんの顔を見る。目が合う。梨華ちゃんの目は、まっくろでとても綺麗だった。だけどその目の中に、僕はどんな種類の感情も読み取れなかった。それは漠然とした何かだった。夜空に浮かぶ新月だった。梨華ちゃんはとにかく、恐ろしいほどの美形だった。つくりものみたいだった、というか、世の中の誰にも作れないんじゃないかっていうくらいの極度に完成されたつくりものだった。「これからも、かげながら応援してます」と言うと、梨華ちゃんは少し表情をくずして「ありがとうございます」と言った。それだけ。そして僕は保田さんの方を向く。「やっぱり、かげながら応援してます」と言う。「ありがとうございます」と言われる。二度も「かげながら」って言ったのは、ちょっと面白いんじゃないかなと思ったけど、誰も笑わなかった。「かげながら」言いたいだけじゃん、的な突っ込みも、もちろんなかった。僕がスベったかのような冷ややかな空気がその場に充満した。僕は苦笑いして、写真を受けとり、一度も振り向かずに広尾ラ・クロシェットを出た。

 さてと、泣きたい気持ちだし、泣こうかなと思ったけど、仲良くなったK君と一緒に帰ることになったので、泣くのはやめにした。K君はとても気さくな人で、かなり救われた。楽しい気分になった。彼がいなかったら、僕は人けのないところで、かげながら死んでいたかもしれない。

 モンテローザで彼と飲んで、家に向かって夜道を歩く。一人になったしそろそろ泣こうかな、と思う。理解して!>女の子によって追いやられた恐怖と絶望の足音が、じょじょに近づいてきていた。でも泣けなかった。泣きたいのに。なんで涙が出ないんだろう。「くだらねえ」とつぶやいて、冷めたつらして歩いた。俺もまた輝くだろう、今宵の月のように。そして夜空を見上げる。雲はなく、星がよく見える。でも、おどろいたことに、月はどこにも見あたらなかった。新月なんだろうか。せめて、明るく輝く月が見たかった。涙も出ないし、月も出てない。今日の小便みたいに、出てほしくないものは出るのに、出てほしいものは必要なときに出ない。僕は再び脳内に舞い戻ってきた恐怖と絶望にさいなまれはじめた。

 家について、梨華ちゃんと僕のうつった写真を見る。僕は、ひどく醜い人間だった。梨華ちゃんはおろか、保田さんにも釣りあってない。素敵でもなんでもない。そもそも地球人に見えない。ジャケットも、やたら浮いている。僕に着られるのを拒絶してるみたいに見える。
 梨華ちゃんと僕のあいだには、数センチの真っ黒い深淵がのぞいている。数センチだけど、何万光年も離れているように思える。生まれて死んで、生まれて死んでを天文学的な回数繰り返しても、たどりつきそうにない。僕はいまや脳の大部分を占めた絶望によって死のふちに追い詰められていた。だけど、そこから飛び降りる勇気はなかった。というか、脳の一部に残った希望や幸福のかけらのようなものが、僕の後ろ襟を強くつかんでいた。死にたくない。僕はこれからもずっと、梨華ちゃんのことを見守っていたい。リカニーしながら。結婚なんてできなくたって、もういいんだ。充分すぎるほど幸せになれるんだ。そのことが今日よくわかったんだ。僕は写真の、僕と保田さんの部分を手で隠して、梨華ちゃんに語りかける。ふっち君は梨華ちゃんに語りかける。僕はいつまでも、梨華ちゃんのことを想って、梨華ちゃんの幸せが永遠に続くよう祈ってるよ。かげながらね。僕は梨華ちゃんのことを、心のそこから愛してる。たとえ世界が、それを愛と呼ばなくても。