ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

恋占い

 今日は、ひたすら紙を破って捨てるという仕事をした。「ここにあるたくさんの紙を、やぶって捨てておいてくれ」とパパが言う。「個人情報が含まれている紙なので、できるだけ細かくちぎるようにな」。僕は百万枚くらいありそうなその紙を、どんどん破って捨てていった。最初はうまくやぶれないんだけど、だんだんこつをつかんでくる。何枚重ねてやぶるのが一番効率がいいかということがわかってくる。そうして僕はびりびり紙を引き裂いていくんだけど、紙はぜんぜん減らないように思える。むしろ増えているんじゃないかとも思える。やぶっても、ちぎっても、減らない。この作業は、永遠に終わらないんじゃないだろうか。僕はこれから、紙をちぎり続けるだけの一生を送らなければならないのだろうか。でも、そんなことはなかった。2時間くらい作業をつづけたら、紙の量はだいぶ少なくなった。それが目に見えてわかった。僕はうれしくなった。ああやっと終わる、もうすぐだ。とうとう最後の一枚になると、僕は紙を花びらに見立てて恋占いをした。梨華ちゃんは、僕のことが好き、嫌い、好き、嫌い、好き、嫌い。そのコピー用紙は、ちぎってもちぎってもまだちぎる余地があった。きりがないので、原子レベルに突入しかけたところでやめた。梨華ちゃんは僕のことを好きか嫌いか? そんなの、占うまでもないじゃないか。わかりきったことだ。好きでも嫌いでもないんだ。興味なし。いてもいなくても同じ。僕が生きてても梨華ちゃんは嬉しくなんかないし、僕が死んだって梨華ちゃんは悲しくない。ちくしょう・・・。