絶望

 そこでは悲劇のヒーローを気どることさえできない。君はそこで悲劇の端役として死んでいく。誰からも嘆かれず、誰からも同情されず、道端の雑草みたいに孤独にまみれて死んでいくのだ。僕は今そういうところにいる。どう転んでも喚いても何も起こらない。誰も助けには来ない。一人で暗闇のなかで膝をかかえ、死が訪れるのをただ待っている。