ネパールの首都カトマンズの街を歩く梨華ちゃん。
「ハァ━━━━(*´Д`*)━━━━━ン!!! 梨華ちゃん、かわいいな……ポワワ」
道沿いに立っている古そうなお寺を指さし、
( ^▽^)<どれぐらい経ってるんだろう、このお寺とか。
「どれぐらいだろうね、当てっこしようよ。梨華ちゃんは何年だと思う? 僕1000年!」
裏通りに入ると、ゴミや犬とともに眠っている人々を発見する。
( ^▽^)<犬といっしょに寝てる……。
「梨華ちゃん、気をつけて! 犬だけには気をつけて! 目を合わせないようにね、噛まれちゃうから。おい! そこの子供さん! ちんこ丸出しじゃないか。なんで上だけ着てて下を穿かないのですか。普通逆だと思います。梨華ちゃんにちんこ見せないで!」
首都カトマンズを離れて数時間、車は南のタライ地方にさしかかる。梨華ちゃんはワゴン車の中でかわいらしく揺られながら、窓外のどんよりした風景を真剣な眼差しで眺めている。
「梨華ちゃん! そのピンク色のシャツ、めっちゃかわいいね。よく似合ってるよ。はあ、梨華ちゃんの横顔が可愛すぎて死にたい……。好きだよ! ねえ聞こえる? 大好きだよ!」
車から降り、歩いて1時間半。アマ村が見えてくる。
( ^▽^)<あれかな〜? 村は。
「ハァ━━━━(*´Д`*)━━━━━ン!!! なにその可愛いすぎる声! 好きだよ! 梨華ちゃん、これからが大変なところだね、がんばれ。僕がついてるよ。フレーフレー梨華ちゃん! がんばれ負けるな梨華ちゃん! あ、そのピンク色のリュックサック、可愛いね。何が入っているのかな。すごく気になるよ」
梨華ちゃんは、グチョヌルの汚い道をよたよた歩く。
「ああ! 大丈夫かい梨華ちゃん!? ぬお! 痛い! 手を差し伸べようとしたら画面に手が……。いてて……。梨華ちゃん! 足元ゆるゆるになってるから、十分に気をつけて歩いてね。ゆっくりでいいよ、全然急がなくていいからね」
鼻をつまんで、
( ^▽^)<臭いも凄い……牛の糞とかかな……。
「凄い匂いなの? ハンパないの? 梨華ちゃん、鼻じゃなくて口で呼吸してごらん。そうすれば臭くないはずだよ」
糞尿まみれの道に悪戦苦闘する梨華ちゃん。
( ^▽^)<はぁ、はぁ、あん、はぁ……
「梨華ちゃん……そんな息遣いされると僕……何だか変な気持ちに……。おっといけない、応援しなくっちゃ。梨華ちゃん、がんばって! ファイトだよ!」
つづく