煙草はもういいや。吸わなくてもやっていける。
というか、むしろ嫌煙家になりつつある。
煙草の煙がマジでうざい。勘弁してくれ。
僕はあんないやな煙を撒き散らして歩いていたのか。
ぞっとするね。
7日間の禁煙が終わったらまた吸うけど。
それより禁オナだろう、問題なのは。
相当辛くなってきたよ。真剣にオナニー、いや、リカニーがしたい。
今日は、梨華ちゃんの3冊目の写真集に熱中した。
裏表紙のにっこり笑っている梨華ちゃんに、何度もキスをした。
胸元、鎖骨、二の腕、ほっぺ、おでこ、くちびる、かわいいほくろ、
ありとあらゆる部位にキスをした。
それだけで、僕のパンツはぬれぬれになってしまった。
キスをするのに疲れると、僕はベッドに寝転がって、
僕のほっぺを梨華ちゃんのほっぺにくっつけた。
「梨華ちゃんとこうしていると、とても幸せだなあ」
とつぶやいて、それから、梨華ちゃんの写真集を抱きしめる。
これが、驚くことに、本当に梨華ちゃんを抱きしめているような気分になれるんだ。
みんなも一度写真集を抱きしめてみるといい。
とても甘酸っぱい気持ちになるから。
何かとても温かいもので心が満たされるから。
「ねえ梨華ちゃん、試験、落ちちゃったよ、えへへ」
僕はそう言って梨華ちゃんを強く抱きしめる。
痛がったって、知るもんか。離したくないんだ。
少しでも力をゆるめたら、梨華ちゃんはどこかへ行ってしまう。
でも、強く抱きしめれば抱きしめるほど、梨華ちゃんは僕のことを嫌がる。
僕には、抱きしめ方がわからなくなる。
一体どの程度の加減で抱きしめたら、僕らはずっと一緒にいられるのだろう?
僕は抱きしめ加減を強めたり弱めたりしながら、目をつむった。
そうしたら、僕はいつのまにか眠ってしまった。
しばらくして、ハッと目を覚ます。
僕はまだ、梨華ちゃんの写真集を胸に抱いていた。