うんこ>まんこ>ちんこ

 トムとマイケルは、朝から家を出て行った。秋葉原に向かったらしい。僕は、二人が出て行ったのを確認してから、起き出して、トイレにいった。おしっこをして、手を洗って、手を拭いて、部屋にもどって、ベッドに腰をおろすと、なんとも言えない切なさがおそってきて、泣きそうになった。僕は梨華ちゃんのポスターをしばらく見つめて、それからポスターに近寄っていって、ポスターの前で膝をついて、半泣きのまま、梨華ちゃんの唇にキスをした。僕はそれからベッドにねそべって、枕の下から梨華ちゃんの写真集をとりだして、それを抱きしめて、「梨華ちゃん、好きだよ」とつぶやいた。そうしてたら、半泣きなのが、本泣きにかわりそうになったので、僕は写真集を枕の下に戻して、うんこのことを考えた。それから、うんことちんことまんこでは、どれがいちばん強いのか、ということを考えた。まず、うんことちんこでは、どちらが強いだろうか。勃起したちんこに、うんこが塗られたら、ちんこはきっとしぼんでしまうだろう。うんこは、ちんこの先っぽから中に入るかもしれない。そしてちんこを内部から駄目にしちゃうだろう。そんなわけで僕は、うんことちんこでは、うんこの方が強いだろうと考えた。では、ちんことまんこでは、どうだろう。どっちが強いかな。これは考えるまでもなかった。ちんこは、まんこより弱い。ちんこは、まんこの奴隷である。それじゃ、まんことうんこでは、どっちが強いのか。まんこの中に、うんこが入り込んだら、まんこは大変なことになるに違いない。うんこ菌に侵されてグズグズになってしまうだろう。どろどろに溶けるかもしれない。穴がふさっがっちゃうかもしれない。いずれにせよ、まんこはまんことして機能しなくなるだろう。よって、うんこの方がまんこより強い。ということは、つまりうんこが一番強くて、その次はまんこ、最弱がちんこである。僕はそう結論した。うんこが一番強い。僕は、ちんこのことをかわいそうに思った。僕はちんこに同情した。僕は自分のちんこを同情のまなざしで見つめた。するとちんこは、どういうわけか勃起してきた。僕はだんだんムラムラしてきて、リカニーをしようと思った。トイレに行って、リカニーをした。梨華ちゃんの裸を想像した。梨華ちゃんが僕の目の前で悶えてるところを想像した。僕のちんこが、梨華ちゃんのまんこに負けるところを想像した。そして僕のちんこは、結局のところ、僕の左手に負けて、へんな液を出して、しぼんでいった。僕の左手は、勝利をしたにもかかわらず、うれしそうではなかった。むしろ悲しそうに見えた。僕のまわりには、悲しみに似たものしか存在しなかった。何よりも悲しんでいるのは、梨華ちゃんかもしれなかった。僕はそこで、トイレの中で梨華ちゃんに向かって、「梨華ちゃん、ごめんね」って言ったんだけど、謝るくらいなら、リカニーなんてしなければいいのにって思った。さらに僕は、「でもね、僕は梨華ちゃんのことが好きで好きでたまらないから、リカニーするんだよ」と言った。けど、梨華ちゃんのことが好きなら、梨華ちゃんを傷付けるようなことをするべきじゃないだろう、と思った。「でも、梨華ちゃんは僕のしてることなんか知るわけないんだ。知ることがないんなら、梨華ちゃんは傷つかない。悲しまない」。じゃあそれなら、梨華ちゃんに知られなければ、何をしてもいいのか? どんな非人道的なことでも? 僕の頭の中はごちゃごちゃになって、わけがわからなくなった。わけがわからないまま、昼がすぎて夕方になり、トムとマイケルが帰ってきた。そして夜になって、いま僕は、梨華ちゃんが恋しくて、いとしくて、しかたがなくて・・・。