右手が芥川賞受賞

 昼ごろ起きて、それから夕方までの記憶がほとんどまったくない。たぶん何もしなかったんだと思う。夕方から夜までの記憶もほとんどない。たぶん寝ていたんだと思う。夜9時ごろに起きた。そのあたりの記憶はだいたいはっきりしてる。まず一人じゃんけんをした。最初はあいこが続いたけれども、だんだん右手が勝つようになってくる。右手が6連勝した。それから左手が奮起して右手に6連勝した。その後はまたしばらくあいこが続いた。ここまでの戦績は、たがいに6勝、137引き分け。きりがないのでそろそろ最後にしようかと僕は右手と左手に語りかける。さあいくよ、じゃんけんポン。左手はパー、右手はチョキ。右手が勝った。そんなわけでグランド・フィナーレ。右手が芥川賞受賞。右手はピースサインを頭の上に乗せて喜びを表現した。勝因はなんでしょうか? そうですね、左手は最後の最後で集中力がきれてしまったのだと思います。いつもリカニーばかりしているから、神経が馬鹿になってんですきっと。なんていうか、ざまあみろといった心境です。さて、芥川賞も受賞したことだし、わたしはこれから梨華ちゃんとの対談に赴こうと思います。左手の糞野郎には、こう伝えておいてください。ざまをみろと。お前はいつもちんぽばかりしごいているからこうなる。梨華ちゃんを指マンするのはこの私だと。