ガキさんは皮肉がお嫌いなご様子

 夢の続きを見ようと思って、再び眠ったわけだけど、やはり続きは見られなかった。梨華ちゃんは出てこない。僕は大宮駅西口で、れいなに出会った。僕は、「うわ、れいなじゃん」と思って、じろじろ見つめた。そうしたられいなはにやにや笑って僕を見つめ返した。僕は「あ、どうも」と言った。れいなは、「どうも、れいなです」と言った。僕は、芸能人であるれいなが一般人的な感じで大宮駅西口あたりを歩いてることに感激した。でもしばらくしたら、れいながそこにいることは当たり前になった。別にれいなは特別ではない。ただの人間だ。ただちょっと斜視なだけの普通の女の子だ。

 ふと気が付くとそこにガキさんが居たので、僕はガキさんに話しかけた。「あの、ガキさん、応援してます。僕はガキさんのこと、結構好きです。特別好きってわけじゃないけど、それなりに好きです。がんばってください」ガキさんは、「あーりがとうございますー」と言ってにっこりした。そして僕はガキさんに冗談を言った。ピリッと皮肉のきいたハイセンスな冗談を言った。何て言ったかは残念ながらよく覚えていないけれど、とにかくハイセンスだった。しかしガキさんは、皮肉がまじっていたことに気を悪くしたようで、ほっぺをふくらました。ガキさんは、「もうー、許さないぞー」と言いながら、僕の頭を、おもちゃのハンマーで叩き続けた。ピコピコ。ピコピコ。ピコピコピコピコ。