ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

買い物

 日が暮れるのを待ってから、一切合切あなたにあげるのDVDを買いに行った。人間が怖いから、昼のあいだは外に出たくない。CDショップに着くまでは暗いから大丈夫なんだけど、ショップについたら中は当然ながら明るくて苦しかった。僕を見ないでください。できれば視界にも入れないでください。僕は醜いんです。前髪もキマりませんでした。やめて、見ないで。すると目の前に水着姿のかわいい女の子がいた。誰だろうと思ったら梨華ちゃんだった。その梨華ちゃんは、紙に印刷されたものだったので、見られても苦しくなかった。むしろ僕は少し安心した。梨華ちゃんは僕にニッコリと笑いかけている。だいじょうぶ、ふっち君はだいじょうぶだからね。僕は新曲のDVDを持ってレジに歩いていく。そこには梨華ちゃんと同じくらいの歳の今風の女の子がいる。やめてくれ、見ないでくれ、ああだめだ今僕は彼女の視界にはいっている。もうだめだ。死亡だ。死んだ。僕は殺された。彼女の心の中に入るや否や殺された。僕は彼女からビニール袋を受けとった。その袋の中にはDVDと、僕の死体が入っている。彼女の中で殺された僕のみじめな死体。