りかぷるるん

 僕は、飲食店みたいなところでぼんやりとご飯を食べていた。梨華ちゃんとマネージャーがやってきた。梨華ちゃんは僕の隣に座って、ジャーマネは梨華ちゃんの正面の椅子に座った。梨華ちゃんと僕の体が狭いソファーの上で触れ合った。やわらかかった。その感じを音にすると、「りかぷるるん」といえるかもしれない。僕はドキドキして、体内がすごく熱くなった。梨華ちゃんはジャーマネと何か仕事の話をしている。梨華ちゃんの腕やお尻がたまに僕に軽く当って、りかぷるるんを感じた。僕は梨華ちゃんの顔をちゃんと見られなくて、斜め前にいる女ジャーマネの顔に黒目を向けつつ、視界の端っこで梨華ちゃんをとらえた。ぼんやりしていたけど、ピンク色で可愛らしかった。梨華ちゃんの匂いは石鹸の匂いをポワワンとさせたような匂いであった。僕は「りかぷるるん」や「リカポワワン」を受けて、「これは夢みたいだな、夢じゃないの? でもこんなにリアルなんだから夢なわけないじゃん」と思ったが、結論としてはそれは完全に夢だった。「そろそろ店を出ようか?」とマネージャーが言った。梨華ちゃんに対して何かをしなければならない、と僕は思った。そうだ、ポストに入れようと思ってカバンに入れてきた梨華ちゃんへのファンレターを僕の手から直接渡そう。僕はカバンの中をまさぐってその絵葉書を探した。それを見つけて取り出した時にはすでに梨華ちゃんとマネージャーはいなくなっていた。

 目を覚ました僕は、「ああ、いい夢を見たなあ。梨華ちゃん、やわらかかったなあ」と言って体を起こし、正面の壁の梨華ちゃんのポスターを見つめながら、「梨華ちゃん……好きだよ! 夢に出てきてくれてありがとうね」と言った。